- 2007年06月27日
組織培養技術の研究所発足 6月27日
ワールドクラスの森林学、農学、園芸学の要素を採り入れた組織培養技術の研究所がWalkamin（ウォーカーミン/マリーバとアサートンの中間に位置）にオープンした。豪州南部の干ばつが深刻化していることから、北部の熱帯広葉樹の需要が急激に伸びていることに対応するため、Clonal Solutions Australia社が140万ドルをかけて作った。1本の木からは数百万本のクローンを作ることが出来、ここでは最大300万本の需要を満たせると経営者は語る。現在材木会社は降雨量、気温、土壌の良い条件を求めて北部QLDへ移ってきているという。
この研究所では気温にとらわれず1年を通して木を再生できる。ここではわずかな小片から木のクローンをつくり出せ、その数は数ヶ月で約300万本、1年間では種類によっては1000万本を越える。また農業的試みだけでなくバイオディーゼルや、大量生産が難しいと言われるその他の製品などの新しいエリアへも発展させる予定。現在はチークの培養が主流で、もっぱら海外からの輸入に頼るこの木材を国内で成長させるためには、組織培養技術が最も効果的で、そのための新しい技術も投入している。
