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2003年7-8月号・その35 ランチ

 日本の給食制度は良かった〜。毎月、献立表が配られて密かに好きなおかずの日を楽しみにしてたりしませんでした?コッペパンを揚げてお砂糖と黄粉をまぶした揚げパンなんて給食ならではのメニューもあったりして。

 オーストラリアは小学校からずっとお弁当。だから給食が良かった…と言うのは親にとっての話。(実際、好き嫌いの多い私は給食が辛い日もあった。)
 保育園で初めて子どもがお弁当を持っていく必要があったとき。記憶を辿って、卵焼きロールやそぼろや小さいおにぎりなどがんばって作って持たせた。
 何週間かすると先生が「お弁当、きれいで私が食べたくなっちゃうくらいなんだけど、お子さんは食べないのよ。もったいないわねぇ!」と。
では何を食べていたかと言うと、園で出してくれるサンドイッチやフルーツということだった。
 この時、初めて他の子のランチに関心を持った。思えば、ランチボックス自体がかなり違う。それまで私は日本製のいわゆるお弁当箱を使っていたのだが、他の子は馬鹿でかい箱を持ってきている。
 買ったはいいけど、これに直にご飯やおかずを入れるのか??それはありえない…。仕切もないし。

 先生に他の子のランチについて訊ねた。見せてくれた大きな箱の中には、ラップでくるんだサンドイッチらしきもの、リンゴ1個、ヨーグルト1個、ビスケット数枚がボンと入ってました。
 お弁当は詰めるんじゃない。入れるんだ。そう悟り、なぜスーパーで小分けにされたスナック類がたくさん売っているのかわかった。ああいうものをぽんぽん入れておくのだ。…なんて楽。
 サンドイッチだって、日本では中にゆで卵とマヨネーズを和えたもの、ハムとレタスとトマト、とにかく具を“はさむ”、という感覚があるが、ここでは“塗った”ものも立派にサンドイッチと呼ばれている。だからベジマイトサンドイッチや、ピーナッツバターサンドイッチも存在する。
 また、気候が暑いので、お弁当箱は冷蔵庫に入れておくか、各自が小型のクーラーボックス持参で学校に来ること、そしてランチの時間は先生がいなくなってしまうのも日本とは違う点と言えよう。

 息子の学校の場合は、学年ごとに‘外’に食べるエリアが決まっている。食べる前に手を洗うように教えてるけど、果たして実践しているかどうか?食べ終わると当番の先生のところに行って遊んでいいか聞くそうだ。先生は食べたかどうかはチェックしないので、たくさん遊びたい息子のランチボックスはほとんど中身が減らない! 
 日本風のお弁当を持たせている素晴らしいお母さん方も割といて、その場合はおかずが友達の胃袋に収まってしまうことも多々あるとか。
 せめて家庭では、親も一緒になって子どもの食に対する感謝や興味を育てるような工夫(挨拶や盛りつけetc)をした方がいいな、と思っている。

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