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2004年1-2月号・その38 子ども部屋

 オーストラリアでは普通、小さなうちから子ども部屋が用意される。日本と住宅事情が違うこともあるし、大人と子どもは全てが別、という考え方から来ている気がしなくもない。
 日本だとリビングの一画に赤ちゃんコーナーを設けたり、赤ちゃん中心に家全体を変えることも多いようだが、こちらでは普通赤ちゃんの部屋を作る。

 私は生まれる前に赤ちゃんの性別を聞かなかった。それで困ったのは、赤ちゃん部屋を作る時の壁の色。
 勘では男の子だったけれど確証はない。それで、ブルーと黄色の2色にすることにした。黄色で男の子っぽさを和らげようとしたのだ。上と下を違う色にして真ん中には可愛い壁紙風の仕切。
 カーテンは白にして、上の方にクッションと共布のブルーのストライプのリボンを付けた。
 大きなお腹で、ダンナと2人で赤ちゃん部屋を作ったのも今となってはいい思い出だ(22キロ太ったのでその時はぜーぜー言ってたけど)。

▲11月は息子の誕生日があり、ケーキはリクエストに応えてフットボール型にしました!

 バセネット(赤ちゃん用の籠)はオーガンジーで包まれ、棚にはテディベアたち。チェストも白に塗って、これから生まれる赤ちゃんの肌着などをたたんで入れておくのは夢見心地の楽しい作業だった。お気に入りの籐のチェアが置かれたこの部屋で、赤ちゃんとのひとときをエンジョイしたものだ。

 今思えば、赤ちゃん部屋作りは楽しかった!親の好みで作れるから。
 数年もすると、彼等には自分の好みが出来、親の作った部屋は見事に変身せざるをえなくなるのだ。
 数年後、この赤ちゃん部屋は生まれてきた2人目に譲り、同時に長男の子ども部屋を作ることになった。
 パステル調の可愛かったベッドカバーは、ラグビーチーム〈ワラビーズ〉のロゴ入りの、あの黄金色と緑色のオーストラリアンカラーに。そして壁は青に、ベッドの木の部分は赤にしてくれ、と言う。

 これらの色を少しは調和させないとやばい感じになりそうなので、壁のペンキはスポンジでぽんぽんとたたいて塗って、軽く仕上げることにした。が、ペンキは刷毛で塗るものだと思っているダンナには説明してもわかってもらえず、またしても、妊婦の私はペンキ塗りを。
 この頃はまだ私の描いていた海のイメージに沿って、ヒトデのオブジェを壁に貼ったり、浮輪や船のオモチャを置いたりしていたが、数年経った今ではラグビーの雑誌、ポスター、ボール、そして服などに取って変わられ、ワイルド極まりない。本当にごっちゃごちゃ。一緒に片づけるんだけど数時間後はまた…。

 最悪なのは、毎日何回も「○○どこ?」と聞いてくることだ。知らん。 私がものすごい形相をしているのか、娘はイソイソと寝る前に自分の部屋を片づけ、家中に散乱しているお兄ちゃんのモノを一箇所に集めるのが日課になりつつある。

 持つべきは娘だ。今度は、一緒に彼女の部屋を作ろう。数年後はまたガラッと変わるんだろうけれど…。

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