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2004年3-4月号・その39
季節
年末年始にかけて約3年ぶりに日本へ行った。家族全員で行くのは6年ぶり。
下の子が0才だった前回とは雲泥の差。おもちゃや本を持ち込んで臨んだけれど、空の旅はなんなく終わった。
「あと、どのくらい?」「まだ長いから寝れば?」「は〜い」…嘘みたいに、本当に眠ってしまう。子どもって、こだわりがなくていいなぁ。特にうちの子が単純なのかも?
さて、当然のことながら到着した日本は冬まっただ中。
常夏のケアンズ生まれで、寒さを経験したことのない子どもたちは、空港から外に出ると、寒い寒い、と初体験のニット帽などを被っておおはしゃぎ。北風が吹くと、「風が冷たい〜」と嬉しそう。
暑さ寒さ。子どもは事実をそのまま受け止める。不快なものと決め込んでいるのは大人だけかもしれない。2人は「寒い」とは言うけど、「寒くてイヤだ」とは言わないのだ。物事をそれ以上にもそれ以下にも考えないというのは、人生を楽しくするコツかも。一つ学んだ気分!?
▲初めての雪に大はしゃぎ!
今回の日本行きで、子どもが楽しみにしていたことの一つに雪があった。
本やテレビで見たことのある、憧れの雪。出発前も毎日雪の話をしていたほどで、那須へ行って雪を見た時は、“やっとのご対面”という感じで、素手で雪合戦を開始する始末。
翌朝は、私が起きた時は、既に外に飛び出していて、2人の子が裸足で雪の上で遊んでいる光景が目に飛び込んだ…。靴くらい履かせてほしかったが、やはりダンナもケアンズ人。一緒に雪を楽しんでいたらしく。(寝坊した私が悪いですね)
「雪ってどうやって空から降ってくるの?早いの?遅いの?固まり?雨みたいに音がするの?」
夏しか知らない子にとって、雪が降ったり、風が冷たいというのは、もう不思議の連続なのらしい。
宿泊先の方のご厚意でスキー場へ行った時は、ジーンズにスニーカーという出で立ちでソリに夢中。最後には憧れの雪だるまを作って、「家に連れて帰る」とソリに乗せた。
が、お店の外に置いていたら、無惨にも誰かに踏みつぶされていて、雪は溶けてなくなってしまうと言う切なさも体験したのだった。
大人になると、雪かきだとか、路面凍結だとか厄介なことをまず思い浮かべてしまうけれど、自分も子どもの頃は、顔を埋めちゃうくらい雪が好きだったし、おしくらまんじゅうをしたり、マフラーを巻いたり、ストーブで暖まったり、そういうことが楽しかったなぁ。
…ケアンズ生活ですっかり忘れていたノスタルジックな思い出が蘇る。季節によって異なる風を感じられる日本は素晴らしい。
季節の移ろいに伴う心の動き。細やかな感性が育つのは、やっぱりノーテンキな常夏の地じゃなくて四季のある所ではないか。息子も、♪夏の陽射し、秋の匂い、冬の坂道…♪ こういう詩をさらっと作れる平井堅さんような男になってほしい。ん?
ということで、子ども達に、秋の紅葉や、春の桜、花火で終わる夏などなど、もっと体験してもらえるように、次回の旅を考え中なのである。
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