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2005年9-10月号・その47 子どもの安全

 ケアンズでは、子どもたちの学校の送り迎え、習い事への送り迎えを大人がしている家庭がほとんどだ。
 Mum's Taxiという言い方があるほどで、本当にお抱え運転手なみ。
 うちは共働きなので、仕事とダンナとの時間の融通が効くように車を2台買ったほどである。

 また、2人の学校の始まる時間と終わる時間が30分くらいずれているので、(朝の30分は大きい!)ダンナが上の子を、私が下の子を連れて行ったり、同じ年の子どもがいる近所の人と交代で送り迎えをしている。

 その後、習い事やスポーツ活動がある日は家でおやつを食べたり宿題をしてから連れて行く。

 習い事の間は、下の子が飽きるので家に連れて帰ってダンナとバトンタッチ(もしくは逆)したり、終わるまで買い物をしたり。
 そして1時間後にまた迎えに行く。

 2人が同じスイミング教室へ通っていたときは、30分づつのレッスンなのに年齢別のクラスだったから、私は合計で1時間半もプールに。ガンガン太陽に当たってからシミも増えたかも。行き帰りの時間を入れると2時間。

 …送り迎えは結構時間と労力を使う。
 子どもが大きくなって活動範囲が広がれば尚更大変になることだろう。特にうちは男の子と女の子だから行き先も違いそうだし。

 そんな時ふと、日本は楽だった…なんて思う。
 だって学校は歩いて行ったし、習い事も送り迎えなんて必要なかった。(地域によるのかな?)

 一方で、子ども達が一人で歩いてどこかへ行くことを考えると少し不安になってしまう自分もいる。

 何年か前、放課後の校庭で遊んでいた小学生の男の子が、ある男に体に火を放たれて大やけどを負った事件もあった。

 もちろん、そんな事件は頻繁に起こるものではないのだけれど、今の時世、本当にどこに変な人がいるかわからない。

 ケアンズの近くの田舎で育ったダンナによると、昔は家の扉は全部開けっ放し。ショッピングリストを万屋に置いておくと、お店の人がリストの品を揃えて配達してくれたのだそうだ。しかも、牛乳や卵などは冷蔵庫に入れておいてくれるサービス付き。勝手に家に入って。
〜今では考えられない話だ。

 小学校の高学年の時は、子どもだけで山に入っていって、川魚を釣ってあぶって食べたりというワイルドなキャンプをしていたとか。2日後の何時頃と決めておくと、そこにお母さんが迎えにきてくれたと言う。
〜今では考えられない話だ。


 この間、子ども達の通う学校では、ストレンジャーが校内に侵入した時のための避難訓練をしたそうだ。ベルが鳴ったら、生徒は所定の場所に集まり、先生は全ての窓を閉め云々。偶然トイレに入っていた場合は、鍵を閉め、足を上げて外からは中に入っていないように見せかける。(オーストラリアのトイレの扉は下が床に付いていない)
〜昔では考えられない話だ。

 でも、きちんと教えておくのは大切だな、と思った。こういう時代だから…。

 日本の雑誌を見ていたら、センサーが入った携帯電話で、子どもがどこにいるかわかるから安心、なんて広告が載っていた。

 そうか、1人で歩いたり電車に乗って行ってくれるのは親は楽でいいけど、その代わり心配だよね…と納得。特に、塾は夜も遅そうだし。
 それに、登下校中は名札をはずした方がいいという話も聞いた。どこの変質者が名前をキャッチして悪用するかわからないからだ。オレオレ詐欺に子どもが利用されたら、本当にやるせない。

 子どもの安全を思うと、面倒くさ〜、1人で行って帰って来てよ…という気持も改まる。
 ということで、私たちのMum's Taxi時代はあと10年くらい続きそうです。

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