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2006年01-02月号・その49 終業式。がない学年末

 オーストラリアの学校の新学年は1月から始まる。1ヶ月半ほどの長い夏休みを経て新たな学年に進級するのだ。

 日本のように、通知表をもらってきたり、1年間で作った工作など持って帰って来たり、それなりに「学年が終わるんだな」という気分になってくる。

 娘はプレスクール生だったので、小学生とはまた違う趣向で、卒園?を感じさせてくれた。親を学校に招いてお芝居や歌を披露してくれたのだ。

 お芝居は、カトリックの学校らしくキリスト生誕に関する聖書の一節(だよね?)。

 ビデオをまわす親御さんが多いのは日本もケアンズも同じ。先生のご指導に感謝です。

 その後は、お母さん方が用意した食べ物をセットして子ども達と先生と親を交えたパーティー。

 ちなみに、事前にパイとかフルーツとか食べ物の名がリストになった紙が貼られ、持っていきたいものの横に、お母さん方が名前を書き込むようになっている。

 同じ料理が重ならないし、絶対食べ物が集まるし、合理的!

 中には、私のように、学校へあまりお迎えに行かなくて、紙が貼ってあることも知らなかったトボケたヤツもいるから…(あせって、当日にサンドイッチとスコーンをどっさり買って盛りつけて持って行った)。

 一方、息子の通う小学校では、学年の最後にクラスで1人ずつ、担任の先生が選んだ優秀な生徒が表彰されるのがイベントになっている。

 自慢ではないが、息子も表彰されたことがあり、親バカの私たちは仕事を一時抜けて、両親で表彰式に行ってしまった。

 プレゼントもあって、図鑑をいただいた。賞状だけでなくて賞品付きなのが、ちょっと日本と違う?

 通知表の方は、とにかく項目が多いのが特徴だろう。学習内容と段階評価が記されている。

「算数〜数字:かけ算の概念を理解している、 英語〜会話とリスニング:聴く人を飽きさせないように声のトーンを変えたり、ボディランゲージや顔の表情を変えることができる」といった具合に。

 3年生の彼の場合、英語で12項目、算数で18項目、テクノロジーで12項目、アートで12項目、他にサイエンス、ミュージック、体育健康、社会性など、なんとトータルで97項目の評価がなされた。個人に対する全体評価も、先生からのコメントという形で記されている。

 先生も1人1人を見るのは大変なご苦労だろう。

 私は教育学部を出ており、一時は小学校の教師を目指していたので、(なぜ気が変わったかは長くなるので割愛します)オーストラリアの学校制度のユニークなところは色々と感心する。

 感心とともに、驚くことも。

 その一つは、終業式がないこと。学年の本当の最後の日は、早く終わるのだが、息子の小学校ではコンサート(のようなもの)が行われただけだった。

 自分たちの出番まで退屈でしょうがないと言っていたから、観ている方もうわの空だし、出る方も気合いが入っていないのだ。

 途中で帰る生徒も結構いたらしい。

 先生、1年間有り難う、とかそういう気持にはなりそうもないな…。

 先生も生徒も、頭の中は翌日からの長ーい休暇のことでいっぱい、という感じ。

 何しろ6週間!クリスマスもあるし、学校からは早く帰りたい?

 大晦日に除夜の鐘などなく、1年を振り返る人などなく、新年への変わり目は花火を打ち上げて、お酒を飲んで、ただただパーティーをしてハッピーニューイヤー!と祝うお国柄。

 終業式も入学式もいらないのかも、と思ったりもする(そうそう、ここは入学式もないのです)。

 「常に前向き」でいいのかもしれないけど、私は変わり目には「けじめ」が欲しい。

 こういう時、我が子を外国で育てることの違和感を感じてしまう。

 解決策は、やっぱり日本へ連れて行って、両方の文化を見せることだろう。

 だから、来年は2人揃って日本の学校に体験入学させたいともくろんでいる。

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