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こちらに来てまだ間もない頃、オーストラリアらしい経験をした。子供の友達の家を捜して迷ってしまった時のことだ。
日本のように電柱に住居表示があるわけではなく、道を聞こうにも人の姿が見えない。そのあたり一帯はエーカーハウスが多く、道路から家々の玄関まではかなりの距離があり、道を聞くためだけに知らない人の庭に車を乗り入れるわけにもいかない。
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▲たまにはフンも落ちてます
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途方にくれていると、ちょうど馬に乗った女性が通りかかった。私は急いで車から降りて、その女性に道を尋ねた。馬上にいる彼女は、まるで2階のベランダにいる人のようで、地図を見せながら道を尋ねるのは一苦労だったが、丁寧に教えてもらって無事家を見つけることが出来た。
しかし何より、こんなふうに普通の道で馬に乗っている人に道を聞くなんて、初めての経験でそれ自体驚きだった。
少し郊外に行くと、馬の絵が描かれた交通標識があり、馬に乗った人が普通に道を散歩している。とてものんびりした雰囲気だ。エーカーハウスの広いバックヤードで、
お母さんが子供に乗馬を教えているというのもよく見る風景だ。犬や猫ではなく馬を自分の庭で飼っているなんて日本ではちょっと考えられない贅沢な話だが、もちろんオーストラリア人にとっても自邸で乗馬を楽しむのは夢のひとつだ。
先日も娘が「(友人の)キャーロンの今年のお誕生日プレゼントは馬だって!」と驚いていた。馬一頭は、500ドルというそんなに高くない値段で買えるらしい。新聞にもよく宣伝が載っている。
彼女の家は庭で馬を飼うわけではなく、専門のクラブに預けて、週末に乗りに行くという。費用は少しかかってしまうが、自分で世話をしなくていいので都会の人たちはこのような楽しみ方も多いようだ。
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