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■その63誕生日プレゼントが馬1頭

 こちらに来てまだ間もない頃、オーストラリアらしい経験をした。子供の友達の家を捜して迷ってしまった時のことだ。

 日本のように電柱に住居表示があるわけではなく、道を聞こうにも人の姿が見えない。そのあたり一帯はエーカーハウスが多く、道路から家々の玄関まではかなりの距離があり、道を聞くためだけに知らない人の庭に車を乗り入れるわけにもいかない。

▲たまにはフンも落ちてます

 途方にくれていると、ちょうど馬に乗った女性が通りかかった。私は急いで車から降りて、その女性に道を尋ねた。馬上にいる彼女は、まるで2階のベランダにいる人のようで、地図を見せながら道を尋ねるのは一苦労だったが、丁寧に教えてもらって無事家を見つけることが出来た。

 しかし何より、こんなふうに普通の道で馬に乗っている人に道を聞くなんて、初めての経験でそれ自体驚きだった。

 少し郊外に行くと、馬の絵が描かれた交通標識があり、馬に乗った人が普通に道を散歩している。とてものんびりした雰囲気だ。エーカーハウスの広いバックヤードで、

 お母さんが子供に乗馬を教えているというのもよく見る風景だ。犬や猫ではなく馬を自分の庭で飼っているなんて日本ではちょっと考えられない贅沢な話だが、もちろんオーストラリア人にとっても自邸で乗馬を楽しむのは夢のひとつだ。

 先日も娘が「(友人の)キャーロンの今年のお誕生日プレゼントは馬だって!」と驚いていた。馬一頭は、500ドルというそんなに高くない値段で買えるらしい。新聞にもよく宣伝が載っている。

 彼女の家は庭で馬を飼うわけではなく、専門のクラブに預けて、週末に乗りに行くという。費用は少しかかってしまうが、自分で世話をしなくていいので都会の人たちはこのような楽しみ方も多いようだ。


Jose:(ホテルの夜勤勤務もこなす働き者の主婦)
■コメント:"Horses can be bought for as little as a few hundred dollars but the expensive part comes after. They cost a lot to feed and keep healthy. But people who are not rich can still have a horse because if they love their pet, they will do anything to keep it."
(馬は数百ドルで買えるけど、それからの出費が大変よ。餌代もかかるし、健康を維持するためにも費用はかかるわ。でもたとえお金持ちでなくても、馬を飼っている人はいるわ。だってペットが大好きだったら、それを飼う為には何でもするでしょ)

Aimee:(おばあちゃんの1番のお気に入りの孫娘)
■コメント:"Heaps of my friends have horses. Even if they don't have the room they can keep them at pony clubs or other peoples properties. I would say that most Aussie kids have had the chance to ride a horse at some time. My sister and I used to take lessons for $15 an hour every week."
(何人もの友達が馬を飼っているわ。自分の家に馬を飼うだけのスペースがなくても、ポニークラブや誰かに預かってもらうわけ。オージーだったら子供時代に何かしら馬に乗るチャンスはあるわ。私も妹と毎週一回15ドルで乗馬のレッスンを受けていたわ)


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