第100回 100回目はサイクロン!

我が家から見える椰子の木…午前7時前後、強風に耐える椰子の木です。家から出てはいけない!という警報が出ていて、家の窓から心配しつつ、見つめ続けていました。しかし、椰子はしなって、なかなか倒れず、かなり頑丈な木であることを認識しました。実は振り落とされていたけれどね・・・

 今回のエッセイは100回目。こういう記念の回にはお礼のメッセージや、100回を振り返り特筆すべき事を書くのかな!?と悩んでいたのだが、それどこじゃなくなった。サイクロンLarryが大暴れをしたのだ。Larryはケアンズの南、数十kmの町Innisfailを直撃し、ケアンズにもかなりのダメージをもたらしたのだ。

 18日土曜、情報が流れ始めた時、海上のサイクロンはカテゴリー2。
 19日日曜、非常用の買い物にスーパーに行くと、レジは30分待ちの列。みんな多量の水や蝋燭、電池、食料などを買い込んでいた。しかし、曇ってはいるものの雨も風もなく静かな日だった。この時点でカテゴリーは4。

 夜、「避難警告が出たら、避難するよう」とニュースで繰り返されていたが、どこに避難したらいいのか分からない…。不安だ。

 20日月曜、朝方4時20分に風が強まる。TVは3時過ぎから映像も音声も出なかった。我が家のあるシティエリアは電気が通っているものの、町からほぼ電気は消えた。なんとカテゴリー5!

 ラジオはサイクロンの様子をひっきりなしに流していた。Innisfailでは屋根が飛んだり、流された家もあり、被害が多数出ていることを伝えていた。ジョンハワード首相やInnisfailの市長、日本大使館からの人たちが「家から絶対に出ないこと、パニックにならないこと」などを繰り返し伝えていた。

 家の周りでは椰子や木々が暴れまくり、薄暗い空には葉や枝がたくさん飛び、かなり大きな枝も軽く横っ飛びしていた。時折、何かが何かに当たったのか、ド〜ン〜!と言う音がして恐怖を誘った。

「何もこんな時に飛ばなくったっていいのに」
 と思うのに鳥たちも飛んでいた。風に逆らって飛ぶもんだから、ほとんど静止状態の時もあり、なんだか可笑しい。

 サイクロンは午前8時前後にInnisfailに上陸し、ケアンズの暴風は9時過ぎまで続いた。その後、少し落ち着いてから信号の消えた町に車で様子を見に出かけた。想像以上に凄かった町の姿は、後に紹介する写真を見て欲しい。

 火曜の朝に見られる様になったTVで、直撃だったInnisfailの被害状況を初めて見て驚愕した。崩れた建物や倒れた木々、氾濫した川は暴風雨の脅威を物語っていた。カトリーナやあの津波の時の映像を見ているようだ。

 QLDの95%を産出するバナナ、サトウキビは100%やられたそうだ。人々は避難所に移動し、食料も足りないと言う。電気や水道は当然Stopし、電気は2〜3週間止まる予測がされている。ケアンズからInnisfail への道も寸断している。1日も早い回復を願うばかりだ。

 しかし、また次のサイクロンが同じような位置に発生している。どうしたものか…。


我が家から出た折れた木々…サイクロンが去って、恐々、家から出ると飛んできた木々や折れた枝がいっぱい!なんだか鬱蒼としていた枝がなくなって見晴らしは良くなったんですけれど、後始末は大変です。各家の前に積み上げられた木々は、物凄い量になっています

折れた木…「倒れ方によっては家がつぶされたぁ〜!?って感じだよナァ。オレはこのサイクロン被害をビデオで録画したぞ。ケアンズは木が多いから、その被害も多いんだよな。倒れる瞬間を目撃した友だちは、周囲の地面がミシミシミシ動き出して、地割れみたいになって、どか〜んって倒れたって言ってた。こわっ〜〜〜〜!!!」大也

TAFEの並んで倒れた木…これはTAFEに植えられていた木々なんですが、並んで同じ方向にきれいに揃って倒れている〜。まるで将棋倒しみたい。同時に倒れたのかなぁ!?その瞬間を、見たかった・・・・、なんて・・・・

ランチタイムには…サイクロンが通り過ぎた月曜。学校も会社もほとんどお休み。昼過ぎ、エスプラネードのお店もほとんど閉まったまま…。何軒か営業をしていた食べ物屋さんには列が出来ていました。停電も続いたままです

Parramatta State Schoolの木…市の中心部にあるParramatta State School の校庭に生えていた木も根元から横倒しです。高さ30m以上ある、かなり大きな木なんですよ!ここの小学校は、校舎の建物にも被害が出ている様子です。今も学校はお休みです

鉄塔の上の鳥の巣…私たちがケアンズに住んだ3年前にすでにあった、この鳥の巣。高ぁ〜い鉄塔の一番上に乗っかっています。なんで、こんなトコに作ったんだろう!?って思っていました。そして、いつも気になっていました。サイクロンの後も無事、存在を確認してホッとしました。奇跡です。何故か嬉しい!サイクロンに強い建築方法を聞いたほうが良いね、と大也

倒れた椰子の木…隣の椰子の木が屋根の上に倒れていた家では、救助隊:SESが来ていました。でも、町の中にこんな風景はいっぱいある…。全部、綺麗にするのにどの位の時間がかかるんだろう。まずは大木で寸断した道の木々の除去からでしょうか…

倒れた木の根っこ…こんなに根を張っていた木も横倒しです。いかに風の強いサイクロンだったかが分かります。この木って、この後どうするのかな!?元に戻して根を埋めたら、元気に復活するのかなぁ?それにしても、クレーンが必要だよね…


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