第37回 Flying foxのこと

 ケアンズの空を夕方になると大群で飛んでいる蝙蝠(こうもり)は『メガネオオコウモリ』と言い、"Flying fox" と呼ばれている。フルーツが主食だ。
 日中は高い木の枝にみんなでぶら下がっている。体長は2,30cmで、羽を広げると1m以上にもなる。顔を下から見上げるとかなり滑稽と言うか無骨な感じに見える。

▲家の前の電線にひっかかり死んでいるFlying Fox。いつ落っこちてくるんだろう…。親子ともに気になる毎日です。

 ケアンズではカラスはあまり見かけず、夕方はもっぱらこのFlying foxが飛び交っているのだ。
 残飯が散らばる東京はカラスに住みやすく、マンゴーやバナナが庭先や森林にいっぱいなるケアンズではFlying foxの方が住みやすいのかもしれない。

 蝙蝠は超音波で物を感じるのが普通だけれど、このFlying foxは目で見て飛行をすると最近知った。日没時間の少し前くらいに飛び出している。この位の明るさが彼らの出動時には快適なのだろうか?我が家の上空は気持ち悪いくらいに毎晩、この郡に覆われるのだ。

 で、このFlying foxが電線にひっかかり死んでいるのをよく見かける。今、私が知っているだけでも近所に5箇所ある。フルーツがいっぱいあり住みやすくても、人間文化の電線もいっぱい張り巡らされている訳で、暢気に飛んでいたうっかり者がひっかかったのか?あるいは近視だったのか?

▲鮮やかな野鳥もたくさんいます。澄んだ鳴き声を聞かせてくれる鳥もいるけれど、恐ろしい騒ぎをする鳥もいっぱいいます!

▲エスプラネードの海岸線に夕方、現れるペリカン。いっぱいいます。野生のペリカンを街中で見るなんて日本では考えられなかったから最初はびっくりでした!

 でもどうして電線にひっかかるのだろう?蜘蛛の巣のように、数本の線にからまるなら分かるけど1本の線に両足でぶら下がった格好で死んでいる場合が多いんだ。いかにも意図的にぶる下がっています!と言うような姿でね。不思議。

 死んだ顔つきは怖いし、頭の上に死んだ蝙蝠が突然落ちてきたらかなりびっくりするだろうなぁ、なんて親子で話しています。

 ケアンズに来て早々の頃「あれ?鳥かごから逃げ出してきたの?」と思うようなSulphur-crested Cockatoo(鶏冠が黄色で真っ白のオウム)を眺めていたら、その鳴き声の恐ろしさに更に驚かされた。
 Ibis(トキ)やPelicanが普通にいるのにもびっくり。名前の分からない多くの飛来者にまだまだドキドキさせられます。

 この国は南北3700km、東西4000 km。日本の約21倍の国土。1年くらい住んだところで知らない事はまだまだ相当あるはずだよね。
 これからも引き続き驚き、楽しませていただきましょう。


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