第70回 帰国生と留学生
『帰国子女に関しての現状把握や意見を聞きたいので、該当する保護者はお越し願いたい』という情報を知人から頂き、領事館の出張所で開催されたミーティングに参加した。
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▲親子で読書が大好きです。私はやっぱり…日本の本の方が読みやすいけれど、大也は”Both〜!”なんて言う。英文のハリポタを笑いながら読む息子が羨まし〜いっ。
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▲「英語が話せるから国際人!とは言わないけれど、もし駆使できたら相手の立場が少しは分かったり、世界が広がったり楽しそう。何しろ友だちになりやすいよね!」大也
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日本から調査に来られていたのは、外務省人事課子女教育室の方。保護者サイドは私を含めて8名。豪州内の数都市を回り、ケアンズが最終地と話されていた。
当日『国内教育の現状と帰国生』と言うA4サイズ6Pの資料を頂いた。その中に『国際理解教育の推進』と言う項目があった。
◎国際交流の活性化
(国際社会に生きる日本人育成、小学校の英語学習、中等教育の多様化)
◎海外留学の奨励
(交換留学、留学中の単位認定、海外の大学への進学、企業の大卒生受け入れ時期)
◎帰国子女教育の広がりと普遍化
(適応指導、日本語教室、現地「異文化」と自文化理解)
と書かれてある。
ミーティングの対象は帰国生の親。しかしそれは“海外赴任の子どもたちの親”を意味し“留学生の親”は対象ではなかった。
そう、国立の学校に帰国生として受験できるのは“海外赴任に伴う子ども”のみだ。その考え方は「親に伴い、無理矢理行かされた可哀相な子どもなので、特別に…」と言うところから来ている。留学生と帰国生は違うのだ。
しかし今回の資料には『海外留学の奨励』がしっかり掲げられていた。帰国生の枠に入らずとも、国が奨励している留学生の親であるので、日頃気になっている事を聞いてみた。
「“海外留学の奨励”をお考えのようですが、受験資格にある帰国生の制限は変わらないのですか?外国語を学び、外国の環境・文化の中で生活していると言う部分では同じなのに、海外赴任とこれからも分けるのですか?」
「勝手に行かれた方までは手が回らないんですよね…。そもそもご家族がバラバラに住む事を国は良いとは思っていませんから」と返された。
私だって家族が離れて(一時期だが)暮らす事が良い事だとは思っていない。それでも家族で、夫婦で、親子で、善し悪しを様々な点から考え、工夫し、理解し、努力して選択しているつもりだ。
なにも「日本語補習校に行かせて!」とか「奨励金を下さい!」とか言っているのではない。せっかく努力によって身に付けた英語力や感性を、帰国後に維持できる可能性のある学校やクラスがもしあるのなら、そこに行けたら良いと思うのは“留学生”だって同じだろう。受験枠ぐらい撤廃して欲しいと思う。
「今後、留学は増えるでしょうし、帰国生の捉え方をもっと広く考えて欲しい」と言ってはみたが聞いて頂けた手ごたえはなかった。
私の考えは贅沢な我儘の延長でしかないのだろうか?勝手に来ているから…?
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▲「オーストラリアに住んでいた先住民族をアボリジニーと言うんだよ。4万年以上の歴史を持つ民族なんだって学校でも勉強した。ブーメランで狩りをするんだよ」大也
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P.S. しかし、日本に戻り帰国生の扱いで入学・編入したと言っても『日本の授業に早くついていけるように生徒を教育する』と言う事がまだまだ主旨のようで、海外で学んだり身に付けた事を活かすと言う教育は、残念ながら少ないようだ。これから…ということだろう。だからこそ、これからに備え留学生の立場の考えももっと聞いて欲しものだ。
都立国際高校の中等部が平成20年から、学芸大付属大泉中学の国際部が平成19年からできるようなので、その内容に期待したい。