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サポーターというおちえさんが、習慣から何から、日本と全く違うここオーストラリアはケアンズでの人生をスタートさせました。来豪後の奮闘振りは、老若男女を問わずケアンズで暮らしてみたいという人の参考に、きっとなるはずです。


2月21日(木)

 洗濯機、冷蔵庫を、新しいのに管理人が取替えに来た。最初入居した時から、彼らは「車は日本のものに限る」が、その他は後進国と云う印象を持っているのを感じた。
 私達も、この国で長く生きている人に、日本はこうです、と説明しても、きめ細かな日本人の生活がどう受け留められるか疑問だったので、まぁ、1年間のお付き合いの人、と思っていた。

 いろいろな事情で少し延長する事になり、多分リースが期限切れになったのだろう。彼らは、ただ、取り替える、と云っているだけだが、今まで彼らのキッチンで使っていた事は歴然(氷が山ほど入っている)。
 しかし、リース料金を差し引くとは云わない。ささやかな差額をも彼らに必要なのか、オーナーに対する姿勢なのかはよく分からない。
 これ、リースじゃないよ
 と気が付く私の細かさも相当なものだが、私がその事に気付いているかどうか、ちらちらと私の顔を伺うメリーさん。女同志の腹のさぐり合い。

2月22日(金)

 午前中は何が何でもテーブルにしがみついて、英語の勉強を義務付けている。単語が右から左へ見事にスースー抜けていくけど、忘れたら辞書を見る、を面倒がらずに続ける。見て、読んで、書くのが一番、と頑張っているが、終わったら頭痛がする。
 ふーむ、私は、給食と体育の時間妙に目立って、それ以外はお客さんの中学生と、同じタイプなのだ、と再発見。嫌な発見である。

 学生の頃、結構英語は好きだったのに、と思いながら、やはり 日本の学校は「会話」に重点を置いてなかった事が一番痛い。教科書を和訳、教師の出した文章を英文にする、と云う単純さがいけなかった。
 英語の時間は、最後まで英語しか話してはいけない、と云う指導だったらどんなによかったか。
 海外生活するには、融通性のない性格が災いしてストレスが多いが、どうせ踏み切った以上英語を覚えて損な事はない、と思ってはいるが、あぁ、あと10才若かったらなぁ、と正直思う。

 年を重ねて新たな生き方を模索するのは、かなりの覚悟がいる。気負うな、気負うな、と云いつつ、どーして忘れっぽくなったのかねぇーとため息。
 しかし、主人に云わせると
「何年も前、ボクがああ云った、こう云ったと云うのは忘れてないよね」
 それとこれは別なのだ。

2月23日(土)

 私は猫の"garfield"が大好き。
 もともと猫と名がつくものは全て好きなのだが、こんなふてぶてしい猫はそうざらにいない。が年数を重ねると猫ちゃんは平均ふてぶてしくなる。飼い主はそれがまた、可愛いのである。
 娘が小学生の頃からのフアンだから、相当長い。
 日本の小樽の倉庫街で年代物の置物を見つけて飛びついたが、15,000円もしてがっかり。

 作者ジムディビス氏は、何年か前雑誌は作らない、と宣言、諦めていたら、なんとCairns Postに3コママンガで連載されている。ストックランドの書店で雑誌も見つけた。立ち読み常習本なのかそり返ってボロボロ。
 同じストックランドの雑貨店に1m位のぬいぐるみも出現。嬉しくてよろよろとかけ寄った。Post Officeにも様々なカードがあって、なぁんだ、さがすと結構あるんだ、と1人ほくそ笑む。

 犬派、猫派、とよく云うけど、どこの違いでそうなるのか、よく考えて見た。
 犬派にとって答えられないのはあの眼差し。訴えるような、甘えるような、シャイさ。一方猫はキッと人を見る。この違いかな。
 猫派の私が最近知り合ったシェパードのキャスパーの、恥ずかしそうなやさしい眼差しに、心乱れる。やさしい目も厳しい目も、要するにどっちも好きなのです。

2月24日(日)

 余り好きでなかった日本歴史。でも今中学歴史を勉強中?面白いと感じている。まさかこの年で「ホモサピエンス」から、シャーペンをなめなめ学ぶとは思ってもいなかった。歴史に詳しい主人と話しているうち、もっと知りたい、と思うようになった。図説スタディなんか結構面白い。
 海外に住んでいる、と云う一種の郷愁を誘う部分もあるが、あぁ、思い出した、と年表を繰る面白さ。セカンドハンドの店で、偶然見つけた教科書。まだ新しく元の持ち主も歴史は不得手だったようだ。
 好きでないだけに歴史の時間は「何で昔の事を今更勉強するのか」と思い、何のプラスがあるのだろう、と嫌で仕方がなかった。日本が、日本人が、それらを基礎にして、1段1段、1歩1歩成り立って来た事が分かっていなかった。恥ずかしい限りです。

2月25日(月)

 フルタイムで働く人の平均賃金が240,000円。物価が安いから連動した賃金。子供が2人か3人が平均的家族構成なのか、5人なんて家族もよく見掛ける。が教育費は日本の比ではない。子供は宝を地で行っている。

 ここは男女格差がないので、共稼ぎの場合かなりリッチ。しかし、放課後の子供の世話は誰が見る?部分に問題が出て来る。
 週給の故か土曜日は家族ですごい買い物をする。人様の家計とは云え、カードをぽんぽん切るのを見ると、カード破産する人はいないのかな、と考えてしまう。

 現に不動産税(と云うのかどうか)を払えず、競売にかけられる住宅の公示を新聞で見た。家を建てたら税金支払いは基本的なこと。不意の出費があったのかも知れないが、余り貯金を優先する生活設計ではなさそう。私は貯金がないと不安で死にそう。

2月26日(水)

 牛ちゃんマークのアサートンの牛乳が美味しい!
 ヨーグルトばかり注目していたが、ある日、今飲んでいる牛乳は耐えがたい味で飲めない!と宣言、ならばとモーモーちゃん印を買った。
 適度の濃度と甘さ。
 かって骨粗しょう症が心配で強力カルシュム入りの牛乳を飲んでいたので、懐かしい味との出会い。カルシュムは簡単に取れるが、また、簡単に排出もされるので継続あるのみ。ケアンズでやっと美味しい牛乳に巡り合えた。これでバター、チーズを作ったら・・・・・うーん、試してみたい。厚切りトーストにシャリシャリと音をたてて塗るバターは良質の牛乳から作られたものでありたい。

 こちらの食事は油断すると片寄ってしまうので、そろそろレバーも食べたいのだが、スーパーで、そのものずばりの原型で売っている。じっと見ていると、その内ピクピクと動きそうで恐い。主人も「こ、こ、これは・・・すごい!」と絶句。
 お肉専門店に行くとスライスしたのがあるが、原型を見た今食欲が湧かない。食べ物は結構ハード印を付けたい位刺激的です。

2月27日(水)

 日本からやって来て、アパートを探し、そして引越して・・・と考えても大変な事を何とかクリアした。そしてアパートを決める時のノウハウも少し分かった。今、このアパートのいい所、失敗だった所を考えて見た。

 いい所は、管理人が常住、セキュリティに不安がない、外廻り、虫の駆除、セキュリティチェックが定期的に行われる。
 失敗だったのは、余りにも木が多過ぎで、風通しが悪い事。大きな木々に囲まれた生活に慣れていない者に取っては、かなりうっとうしい。その上、数多くの鳥の集合場所になっていて、朝夕のうるささは、筆舌に尽くし難い。
 家の中においては、リビングが絨毯敷きのため暑い。カウンターも高くて、キッチンからの冷気をさえ切り利用価値が半減。
 自分で建てた家だって使っているうち、不平不満が出てくるのだから、アパートなら当然出て来る。セキュリティに重点を置くか、毎日の生活環境に重点を置くか、それによって選び方は大きく変わる。

 70軒の家が立ち並ぶコミ二ュティで、生活音が分からず、どんな物音にもはらはら、どきどきした1年前が嘘のように馴染んでいる。

2月28日(木)

 Living in Cairnsのホームページに日記を送信続けて1年が経ちました。
 今日で卒業。
 いたらない日記でした。怒ってばかり、文句ばかりと云う印象がきっと強かったと思います。住み易いケアンズになって欲しい、という気持ちの現れから、気の付いた事、改善出来そうな事、時にはつまらない事でも、私は感じるまま書きました。
 日本の外務省ではないが「手心を加えず」書く。きれいに装飾された日記は本意ではない。猪突猛進おばさんの本音でした。

 1年を振り返っていろいろありました。
 紆余曲折の中、家もまもなく完成します。
 Why? Why? の連続の毎日でした。
 時には、誰を信じたらいいのか、分からなくなりました。
 でも、力になってくれる人が必ず傍にいてくれた事が、私達夫婦を100倍強くしてくれました。暑さは別にして、こせこせも、ぎすぎすもなく、マイペースで生活出来た事への感謝。少しずつ、国民性の違いを理解出来るよう頑張って行きたい。
 5月からは、海の見えるパティオでカプチーノを頂きながら、我がサッカーチーム コンサドーレ札幌への応援の日々を送ります。

Good Bye

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