案内人:Dai-
Rainforest
地球上で最も古い森と言われ、植物の種類の多さに学者も感激したという熱帯雨林がケアンズから日帰りの範囲に。世界遺産にも指定されていて、ここにしか生息していない植物がなんと390種、うち74種は絶滅の恐れがある貴重なもの。すごいスケールです!
オーストラリアの熱帯雨林って?
珍しい動植物が息づき、
世界中の学者が訪れる
熱帯雨林は約500万年前、地球上の気候が急激に当地区の熱帯雨林に生息する植物の種類の多さは世界の他に類がなく、中には樹齢3千年を超すパームトゥリーや、何万年も前から姿を変えない原生植物など珍しい植物もあり、植物学者を狂気させたほどです。
1ヘクタールにつき300種の植物が育っていると言えば、その多様性がわかるでしょう。少なくとも390種が当地だけに育ち、うち74種は消滅の恐れがある貴重な植物と言われています。地球上で起きた植物の返還をほとんどそのまま熱帯雨林で見ることができます。
熱帯雨林に住む動物の多さも目を見張るものがあり、世界中に点在する熱帯雨林は地球上の動物の半分以上の生息地となっています。キャソワリ(火喰い鳥)など、25種は絶滅の危機に瀕している珍種の生物です。オーストラリアの有袋類の30%、コウモリ科58%、カエル科の26%、は虫類の17%、蝶々の58%、鳥類の48%が当地区の熱帯雨林に生息しています。当地域を世界中から植物学者や生物学者、地理学者が訪れるのは、古代の地球を知る手がかりがふんだんに残されているからと言えるでしょう。
古代の森が残された貴重な場所。
熱帯雨林は約500万年前、地球上の気候が急激に変化するまで地球上を覆っていた古代の森の形態です。
気温が下がり、乾燥してきた気候の変化に対応し、熱帯雨林はオーストラリアのユーカリ林のように次第に姿を変えていきました。
熱帯雨林が残ったのは、降水量が高く、湿気の高い渓谷など小さなエリアのみ。地球の太古の昔の様相をとどめる大変貴重な森が、熱帯性気候と降水量という条件のもと、クイーンズランド北部に残されたというわけです。現在、熱帯雨林はオーストラリア全土の面積のたった0.25%(2万㎢)で、うち9,800㎢がタウンズビルからクックタウン間に点在します。土の成分、降水量、火山活動などの要素により、当地の熱帯雨林は植物、動物の生態系においてオーストラリアで最も多様性を見せるとされています。
熱帯雨林で自然の恩恵を受けながら
暮らして来た先住民
先住民アボリジニが熱帯雨林に暮らし始めたのは約5万年前からと言われ、現在より森の面積が小さかった1〜2万年前、火山活動により、クレーター湖ができたことなどが原住民の語り継がれた物語に残っています。
調査により、砂漠地帯に比べて熱帯雨林はアボリジニの人口密度が高かったことがわかりました。この環境の中で人々は植物を食料にしたり毒を抽出したり、狩りをしたり、槍や盾などの武器を作ったりして生活していたのです。
熱帯雨林のエコシステム
熱帯雨林では木々が狭い範囲で折り重なるように成長します。木々が層を成し、更に蘭やシダなどが宿り木の枝や幹の上に育ち、木によっては高さ50〜60mにも及びます。
植物が密生しているため、太陽の光は地上にほとんど届きません。地面に植物があまりないのはそのためです。
1ヘクタールに約120種類(他の森では約30種)の植物が生長しているのですから、熱帯雨林のエコシステムの効率の良さが想像できます。木の皮、枯れ葉、花、フルーツ、動物の糞などが地面に落ち、シロアリや微生物、ミミズなどによって分解され、腐葉土となり、植物の生長を助けます。
花の多くは昆虫が蜜を取りやすいよう、大きかったり、強い香りを放ったり、蛾やコウモリが来やすいように夜間に開いたり、明るい色彩だったりします。動物は、熱帯雨林の木の上で暮らしやすいよう、しっぽや爪が発達していたり、飛ぶことができたりします。森の中の植物、動物はお互いが食べ物、隠れ家などになりながら共存しています。
ケアンズ近郊の熱帯雨林マップ
Northern Region ケアンズ北部 |
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【1.トリビュレーション岬】 Dubji観光スポットには砂地の上に生息する珍しい熱帯雨林散策道1.2kmが。マングローブも見られる。 |
【2.バットハウス環境センター】 熱帯雨林及びリーフに関するインフォメーションセンター。入場料$2。10:30am〜3:30pm |
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【3.ソートン・ビーチ&ノア・ビーチ】 デイントゥリー川より約30kmの熱帯雨林散策道(1.5km)が。ソートンビーチにはカフェもあり。 |
【4.ジンダルバ】 シダで縁取られた川を囲む700mの散策道。キャソワリ、トゥリーカンガルーが見られる可能性も。 |
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【5.デイントリー環境センター】 シアター、コンピューターによる表示、散策道などがあり、様々な角度から熱帯雨林を学べる。入場料あり。 |
【6.デイントリー・フェリー乗り場】 ボートクルーズはマングローブの間をくぐり抜け、野生のワニに遭遇することも。 |
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【7.モスマン渓谷】 美しい渓谷としてピクニックなどを楽しむ人で賑わう。夏場は泳げる。 |
【8.レインフォレスト・ハビタット】 カンガルーや鳥を放し飼いにした自然動物園。入場料あり。 |
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Central Coast 中心部 |
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【1.スカイレール】 バロン滝など、熱帯雨林を空から楽しめるケーブルウェイ。スミスフィールド〜キュランダ間を毎日運行。 |
【2.プラシッド湖】 ケアンズから約12km、バロン渓谷国立公園に隣接している。キオスクでは軽食も楽しめる。 |
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【3.クリスタルカスケード】 熱帯雨林に囲まれた透き通るような美しい川。ピクニック、水遊びに大人気のスポット。 |
【4.モーリス湖】 ケアンズ住民の水の供給源のダムがある湖。熱帯雨林に囲まれ湖を見渡せるキオスクも。 |
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【5.バビンダ・ボウルダー】 森に囲まれ、美しい水が流れる人気スポットだが、水の流れが速いので注意。 |
【6.ジョセフィン滝】 クイーンズランド州で一番高いベレンデンカー山の麓にある滝。 |
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【7.パーマストーン・ハイウエイ】 熱帯雨林を通るなだらかな風光明媚なハイウエイ。途中、いくつかの散策道がある。 |
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| Central Coast 中心部 | ||
【1.バロン滝】 雨期で水量の増えた滝は圧巻。スカイレールから、もしくはキュランダ列車駅からも見られる |
【2.デイビース・クリーク】 ユーカリ林に囲まれたキャンプにも人気スポット |
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【3.ダンブラ・フォレスト・ドライブ】 ティナール湖を囲む約30kmの道沿いにはクレーター、しめ殺しの木など古代の自然の姿が残る。 |
【4.バリン湖】 世界最古の針葉樹、カウリパインもそびえる熱帯雨林の横にある湖。ボートクルーズ、カフェあり |
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【5.イーチャム湖】 火山のクレーター湖。3kmの熱帯雨林散策道もあり。夏場は水泳にも人気の湖。 |
【6.カーテン・フィグ・ツリー】 熱帯雨林に囲まれた、高さ約15mの根の張り巡らされたイチジクの木。 |
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【7.マランダ環境センター】 テーブルランド高原の成り立ち、動植物のことがわかる。マランダ滝は運がいいとカモノハシが見られる。
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【8.クレーター跡】 昔、当地が火山だったことがわかるクレーター。散策道を進むと滝も見える。 |
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世界遺産とは?
ユネスコを代表して発足した世界遺産委員会による「世界遺産会議」で、文化、自然など遺産として保護すべきものとして選定された場所を、「世界遺産」と呼びます。
オーストラリアは、世界でもいち早くこの会議に参加した国で、遺産への高い保護意識を表明しています。
パリのセーヌ河岸、ポーランドのアウシュビッツ収容所、インドのタージマハールなど、1999年の時点で世界158ヶ国、582ヶ所が世界遺産の認定を受けています。オーストラリアには世界遺産指定地区が13あり、ケアンズ周辺では熱帯雨林とグレートバリアリーフが有名です。
「地球の変革段階を示す顕著な例であること」
「生態学的、生物学的に現在進行中の進化における顕著な例であること」
「特筆すべき自然現象であること」
「多様な生物の保護において、重要で特筆すべき生態系を持っていること」
といった理由から、1981年に世界遺産に指定されたグレートバリアリーフは長さ2000km、面積にして3500万ヘクタールと、イタリア一国よりも広く、世界で最大の世界遺産指定地域です。
■世界遺産の指定条件(以下のうち少なくとも1つを満たす必要があります)
- 地球の主要な返還を表している
- 地学、進化、人的環境などの継続的なプロセスを表している
- 自然の美しさを表している
- 絶滅の危機に瀕する動物の生息地になっている
(ちなみにクイーンズランドの熱帯雨林は上記の全てのカテゴリーを満たす、大変貴重なエリアとなっています)






