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ケアンズ療法実践編・愛情について

2011年07月07日

友人の結婚式に出席してきましたので、愛情について考えてみました。

 

愛情は人間にとってアプリオリに貴く、謎が解けると魅力が薄れると心配されるかもしれませんが、形而上のため捉え難く、探求しつくされる性質のものではありません。

むしろ、愛情という美を突き詰めてゆく美学は、わくわくする楽しいものです。

  

愛は、多種多様でバラエティに富んでいます。

キリスト教的な全人類に対する普遍的な博愛もあれば、友人や家族のような限定を対象にした友愛もあります。

自己を大切にする自己愛もあります。

自己の中にも、たとえば身体を犠牲にして信念を愛するというような、自己の中のより小さな対象に向かう愛情もあります。

 

その表現も様々で、成長を望み試練を与えたり、無干渉に徹する父性愛もあれば、苦の試練を取り去り和らげる慈愛もあります。

 

心理学者のマズローの研究が治療的ですので、今回はマズローの愛情に表現をかります。1)

 

マズローは愛情を二つに分けています。

 

ひとつは、B愛情(他人の生命のための愛情、求めない愛情、無我の愛情)。

もうひとつは、D愛情(欠乏の愛情、愛情要求、利己的愛情)です。

 

B愛情は他人に与え、D愛情は人から与えられるプロセスにより、こころに引き起こされるという正反対の性質を持ちます。

B愛情は深く長く続き、飽きられず、消滅せずに逆に大きく成長してゆきますが、D愛情は無意識的な欠乏と欲求を引き起こし、与えられてもすぐに消滅し、求められ続け、手に入らない時には欲求不満を引き起こし、しばしばトラブルの原因になります。

 

ピンとこない方も多いかもしれませんが、マズローは、B愛情を与えることによって、与えた愛情よりも大きな愛情が、無限に与えられるという大変な発見をしたのです。

つまり、自分のこころのありかたひとつで、こころが愛情で際限なくどんどん満たされてゆくのです。(引き寄せの法則が当てはまるように見えます)

 

B愛情を実践するようになると、もはやD愛情は色褪せ魅力を失い、求められなくなります。

つまり高次へのワンウェイであることから、人格の成長と解釈することができます。

 

欠乏は病気を生み出します。

したがって、必ず欠乏を必須とするD愛情以外に、B愛情があることを知り、こころが愛情で満たされるようになると、人はより健康になると期待されます。

  

ケアンズはいつも惜しみなく愛情を与えてくれているように感じます。

何も恩返しをしなくても、ただ与え続けてくれています。

  

そして、愛情を与えるときには、ケアンズをお手本にすればよいように思われます。

  

来週はケアンズ旅行です。

しっかりケアンズと向き合って来ようと思います。

  

参考文献)1)アブラハム.H.マズロー 上田吉一訳 (1998) 完全なる人間 魂のめざすもの 第2版 pp.52 誠信書房

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プロフィール

ymitsuiymitsui
三井 康利。 1972年静岡県生まれ。 1997年北里大学医学部卒。 内科医。 現代西洋医学と補完代替医療、思想・哲学の良い点を取り入れ、ホリスティック(全人間的)な視点から医療を考察・提案。 臨床医として日常診療に役立てている。 資格:日本内科学会認定医、日本補完代替医療学会学識医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本旅行医学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医。
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