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ワインから考える、香気と肥満との関係の仮説

2012年06月23日

一昨日、蔵書の整理をしていて、ワインの教本が気になり、ページを開いたところ、このようなことが書いてありました。

 

香りに長いフィニッシュを残してくれるものは満足度が高く、そうでないものはガブ飲みする傾向があると。

 

この理由を想像してみると、ワインの香りがずっと残っていれば、それを楽しんでいる間はグラスを口に運びませんから、飲むペースが落ちます。一方、フィニッシュが短いワインは、すぐに香気が欲しくなって、飲み込んだ瞬間に次の香気と一口を誘い、香気と一緒に余計なアルコールも摂取し、飲みすぎてしまうわけです。

 

食べ物も同じだろうと。

 

先日の記事でバラの香気とジャガイモの食感について書いたことを思い出し、ワインだけでなく全ての食べ物は、単に栄養でなく、香気も食べているのだと思います。

簡単な実験をすればわかることで、鼻をつまんで何かを食べてみれば、まったく満足できないことに気がつきます。

 

ワイン好きなら土壌と風味の関係は良く知るところで、ミントなどの草の香りがしたり、私が全てのワインの中で最も好きな偉大なオーストラリアワインは、次の日まで身体に香りが残り、口に含んだ瞬間に風景の映像までもが浮かびます。

 

では野菜はどうかというと、先日のジャガイモで、ワインと同じ傾向を感じました。

 

最近の農法は、交配や組み換えで遺伝子のレベルで性質を変えたりするのが流行だけれども、確かに口に含んだときのアタックは強くてわかりやすいけれど、こころの襞を映すようなフィニッシュがないものが多いように感じます。

 

むしろ、原種でも、育て方を工夫することによって、持っているポテンシャルを最大限に引き出せすようなアプローチのほうが私は好きです。心医術も個人の持っている能力を最大限まで引き出すというアプローチです。

 

もう一つ大切なことは、香りを楽しむためには、微細なわずかな風味や香りにもきちんと意識が向くようにしておくという、感受性の開発も必要かと思います。無意識の意識化が大切なのですが、これも心医術である程度カバーしています。

 

ヨーロッパ由来の農法では、ニンニクやネギなどの硫黄分の多い植物をバラと植えると、バラの香りがよくなり、野菜の風味も増すことが言われています。

ということは、有機質でも牛糞よりも、スギやヒノキや桜や竹といった香りの強い木の落ち葉からの堆肥(成長抑制物質を含むので少し使いづらい)のほうが、香りの良い野菜が出来るのではないかと思いました。(動物糞は寄生虫のリスクが少しあるのも気になる)

 

良く噛んで、香りを楽しみながらゆっくり食べること。それを無理してではなく、自然とそうなること。

間違いなく肥満になることもなく健康になるでしょう。

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プロフィール

ymitsuiymitsui
三井 康利。 1972年静岡県生まれ。 1997年北里大学医学部卒。 内科医。 現代西洋医学と補完代替医療、思想・哲学の良い点を取り入れ、ホリスティック(全人間的)な視点から医療を考察・提案。 臨床医として日常診療に役立てている。 資格:日本内科学会認定医、日本補完代替医療学会学識医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本旅行医学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医。
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