日本から自由にお買い物!


ケアンズの注目キーワード

売ります・買いますなどケアンズの掲示板

ケアンズ療法のすすめ       

木の気持ち

2011年10月11日

ヨガスタジオの建設を計画している、昨年購入した土地があるのですが、数十年放置され原野状態になっています。庭木は野生化して、花や実がなるのははるか頭上、巨木になっています。(しかし、栗・柿・梅・木蓮・もみじ・金木犀・百日紅・椿・薔薇など貴重)

自然が一番といいたいところですが、色々な木々の枝が押し合い圧し合いで、風通しも悪く、窮屈そうなので、少し枝をはずしました。

観賞に耐えるようにするための枝のはずし方には、いくつかの先人たちの知恵とルールがあります。

忌み枝といって、嫌われ者の枝があります。

なんだか木も人も似ています。

 

まずは、徒長枝、立ち枝。

 

まっすぐ上に勢いよく伸びる枝。出る杭は打たれ、正論や義を振りかざすと嫌われたりします。しかし、他の木の陰になるようなときには、いち早く陰を突き抜けて、木の生長を助けます。危機の際には重宝されます。

 

逆さ枝。

 

幹の反対側に伸びてゆく枝です。樹形が乱れるので剪定されます。アマノジャクのようにも見えますが、人の行く裏に道あり花の道。なぜか成長して太くなると見事です。日比谷公園に、すごく見事な逆さ枝の木があり、圧倒されます。わが道を突き通し続けるのも立派。

 

胴吹き。

 

忘れた頃に主幹から生えてくる枝。昔は良かったと、ノスタルジックな懐古主義者。または幼児退行? 気持ちはわかります。あまり成長しないので、目立たず、はずすのも面倒なのであってもいいかという気分になる。当たらず触らず。

 

ヒコ生え。

 

地際から伸びる枝です。これも栄養を取るために剪定されます。しかし、主幹が倒れたときにはこのヒコ生えが成長することによって、木の生命が保たれます。新しい思想の源流のようです。また、ヒコ生えが主幹と同じくらいに成長すると、株立ち、武者立ちになります。色々な思想が調和しているようにも見えます。先駆者。

 

斜めに外側に向かってでる枝。

 

調和が取れています。これを全て切ると枝がなくなる大衆。庭の主人の気分しだいで、込み入ってきたときなどに剪定されます。

 

その中でも、たとえば平行枝。同じものは二つもいらない。まねっこ。

 

交差枝。人にちょっかいを出すと嫌われる。寂しがり屋?

 

折れ枝。燃え尽き症候群?

 

枯れ枝。

 

日陰に生え、葉もなく、何ものにも塩しない枝。しかし、どの枝もゆくゆくは枯れ枝になります。

 

枯れ枝以外はどの枝も、木の成長に役立つので、個性を尊重するのか、それとも全体のバランスを保つのか、難しい問題です。

 

枝だけでなく主幹も、直立していたり、倒れても生きつづけていたり、流枝になっていたりで、いままでの成長を物語っています。

 

環境に恵まれたんだなぁとか、厳しい環境で生き抜いてきたんだなぁとか。周りと仲良くやってきたんだなぁとか。

 

ケアンズは広い場所でのびのび自由に育っている木も多いです。(つる植物に絞められて苦しそうな観光名物の木もある)

 

ケアンズで木々をみるとき、どのように光を求めて成長してきたのかを見るのも楽しいですよ。

関連記事

このコメント欄の RSS フィード コメントはまだありません »

コメントはまだありません。

コメントをどうぞ

トラックバックURI:

http://www.livingincairns.com.au/%e5%8f%a3%e3%82%b3%e3%83%9f%e3%83%bb%e3%83%96%e3%83%ad%e3%82%b0/%e6%9c%a8%e3%81%ae%e6%b0%97%e6%8c%81%e3%81%a1/trackback/

プロフィール

ymitsuiymitsui
三井 康利。 1972年静岡県生まれ。 1997年北里大学医学部卒。 内科医。 現代西洋医学と補完代替医療、思想・哲学の良い点を取り入れ、ホリスティック(全人間的)な視点から医療を考察・提案。 臨床医として日常診療に役立てている。 資格:日本内科学会認定医、日本補完代替医療学会学識医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本旅行医学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医。
2016年6月
« 5月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930  

カテゴリ

すべて表示
  • カテゴリーなし
  • 新着エントリー

    新着コメント

    RSSフィード

    このブログのRSS
    この記事/コメントのRSS