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KURANDA HOTELをコンサルティング、荒金育英さんにインタビュー

料理の鉄人 2017 in Sydneyのオーガナイザーでもあるコンサルタント

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KURANDA HOTELをコンサルティング、荒金育英さんにインタビュー

荒金育英さん、兵庫県尼崎市出身 54歳。シェフ歴35年。

1987年に渡豪、現在はメルボルンに拠点をおき、レストランのコンサルタントやケータリングなどで世界中を飛び回っている荒金育英さん。

この度、マネージメントからファシリティーまでリニューアルしたKURANDA HOTELのコンサルティングを手掛ける為、キュランダに滞在されているとのことで、お話を伺いに行ってきた。

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(日本は勿論のことオーストラリアでも知名度の高い鉄人たちと。)

 

来月にはオペラハウスで1997年に放送終了以来、20年ぶりに4人の料理の鉄人が集結するビッグイベントが開催される。(https://www.sydneyoperahouse.com/events/whats-on/experience/iron-chef-all-star-dinner.html)そんな一大イベントにもオーガナイザーとして携わり忙しい日々を送っていらっしゃる荒金さん。特に今回、オペラハウスで食のイベントが行われるのは初めてのこと。何のつてもないところから始まった。そんな中、色んな人を介して何とかコンタクト取る。とにかくフットワークが軽い。しかしやっと、コンタクトを取って開催の許可をもらっても、イベントの内容を詰めるたびに、会場側から待ったがかかる。その度に、練り直し企画し直し再度交渉。“すごいリスクとプレッシャー。でも、その方がやりがいがあって面白い。”飄々とそう語るその裏側には、数知れない苦労があるのだろうが、それを微塵も見せない。だから、荒金さんの周りにはいつも、多くの人が集うのではないだろうか。だから、料理の鉄人4人が20年ぶりに揃うなんて言う、夢のようなイベントも実現させてしまうのではないだろうか。

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(7月よりリニューアルオープンしたKURANDA HOTEL)

 

今回、KURANDA HOTELのコンサルティングをされるにあたって、大きなイベントも目前のお忙しい中、わざわざメルボルンからキュランダまで来られたのはなぜですか?との質問に“コンサルティングをするには土地感ってとても大事なんです。その場所に立って、その土地の雰囲気を肌で感じないとメニューは作れない。今回も来てからキュランダの村を歩いて見て回りました”実際、来られてどのように変えていくなどのイメージは見えましたか?と伺うと“ココのHOTELは何といってもこの歴史のある建物と雰囲気。これは絶対にココの売りになる。この歴史ある建物にミュージアムに行くような感覚で来て欲しい。さらに、キュランダの駅やスカイレールのターミナルの目の前と立地も抜群。絶対に観光の方はここの目の前を通るんだから、なら音と匂いでここにこんな素敵なレストランがあるよというインパクトを与えたい”と、テラスでのディジュリドゥの生演奏、また通りに近いところにキッチンを作り、道行く人に美味しい匂いでレストランと気づいてもらえるようにと現在、キッチンを改装中などアイデアは絶えない。

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(一番人気の黒ビールで煮込んだビーフパイは絶品。)

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(地元のサトウキビとココナッツ、マンゴーをソースに使ったパンナコッタ。)

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(トロットロッの2度焼きした豚バラ肉もお手頃価格で頂けます。) 

料理に関しても“黒ビールで煮込んだビーフのパイや自家製のトマトチャツネなど、もともと提供していた料理がとてもいいので、それをキュランダに来る観光客の人が持ち歩けるようにホットドックスタイルに改良したりする予定です。さらに、今はローカル産のサイトウキビやココナッツを使ったパンナコッタや地元のコーヒーを使ったティラミスなどデザートを考案中です”とのこと。

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(常にすべての従業員に目を配る荒金さん。それが延いてはお客様へのいいサービスにつながるという。)

他にも考案中のメニューの企画書も見せてくれた。そこには各メニューの下に、それぞれのメニューの背景やストーリーがびっしりと書き込まれている。メニューを考える時には、そのメニューのバックグラウンドや位置づけも一緒に考えるのだそう。

また、お話を伺っていて印象的だったのが、常にそこで働いているスタッフ全員のことを考えていらっしゃるという事。“今、働いている人の声が最優先。僕は、横から入って来た人だから、ぼくの意見よりも現場の意見を聞かなきゃダメです。押し付けて、現場がやる気無くしてしまったら、仕事していても面白くないし続かない。みんなが楽しいとそれがお客様のHAPPYにもつながる。オーナーの望みとシェフのやりたいこと、ウェイトレスの思い、全員違うから全員の話を聞きます。”と。そこから歩み寄ってベストな物をお客さんに提供できるようにする。“レストランをコンサルティングしていて一番大切なのは、レシピやメニューを作るよりもチームを作ること”とも。ハードウェアのアドバイスや改良は勿論のこと、ソフトを作り上げる、しかもそれを押し付けるのではなく、皆がHAPPYでいられる空間を作る、それが荒金さんのコンサルティングのようだ。

 

この日、キュランダに伺って結局3時間近く居座ってしまった。軽快な関西弁にのって出て来る荒金さんの話は、どれも興味深く引き込まれる。つねに周りの人をHAPPYにしたいという想い、でもそれが押しつけがましくなく気持ちいい。だからこそ、沢山の方が荒金さんに自分のレストランのコンサルティングをお願いするのだろう。

2017年7月12日 水曜日
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