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動物・自然の写真を得意とする日本人カメラマン TAKARA ITO

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動物・自然の写真を得意とする日本人カメラマン TAKARA ITO

幼少期より生き物に興味を持ち続け、大学では生物学を選考。在学中ボルネオ島の熱帯雨林を訪れたことをきっかけに、野生動物と自然の写真を撮り始める。その後に自然や生き物を求め日本各地、東南アジア、アフリカを訪れ、2014年11月より来豪。現在はケアンズ周辺の自然に身を置きながら、多種多様な生物の写真を撮影中!

My website: LIFE in the NATURE
Blog: Into The Nature 〜フィールドノート〜

「オオコウモリ」と聞くとケアンズに住む多くの人は、顔を顰めると思う。けれど実際に彼らの仕草や表情をじっくりと観察したことがある人は殆どいないのではないだろうか。オオコウモリのことを英語では「Flying-fox」と言う。直訳すると、飛ぶキツネ。彼らは超音波に頼り周囲の状況を判断する小型のコウモリの仲間とは異なり、僕らと同じように視力に頼り周囲を判断する。だから、表情だってキツネに負ず劣らず豊かだ。何日か通い続けたのち、光の加減や距離などとても良い枝に二羽がぶら下がっていた。カメラを構えた瞬間、ファインダー越しに目が合った。

オーストラリアに来て間もない頃、この国のシンボルとも言えるカンガルーとの出会いは、毎度驚きと感動の連続だった。ケアンズから西に約60kmに位置する、アサートン高原の町であるマリーバ周辺には多くのオオカンガルーが生息している。何日もかけて撮影に理想的な場を探し当てた。あとは良い光とその場所に彼らが現れてくれるのを待つのみ。でもこれが難しかった。天気が良くてもカンガルーが来ない。その逆も然り。チャンスを待って四日目、沈みゆく太陽が辺りを真っ赤に染める中二頭のオオカンガルーが喧嘩を始めた。まさに待ちに待った瞬間だった。

「キノボリカンガルー」という名はケアンズに住む人ならば聞いたことがある人は多いのではないだろうか。しかし、彼らの姿を自然界で観察した人となるとその数はずっと少なくなるはずだ。僕はケアンズに来て以来半年ほど彼らを探していた。見知らぬ土地ゆえ、まずこの地域の自然全体に目を向け環境を把握し、生息地を徐々に絞って行く作業から入った。自分で探して彼らに出会いたかった。そんな一からのスタートだったため、彼らに出会うことは簡単ではなかった。6月のある日、その日もいつものように森へ向う途中、車の車窓越しになにやら長いロープのようなものが目に入った。急ブレーキをかけて近寄ってみると、そこには一頭のメスのキノボリカンガルーが枝の上にちょこんと座っていた。この日のことは一生忘れないだろう。アサートン高原の固有種キノボリカンガルーに出会えた喜びは計り知れないものだった。

 

オーストラリアは歴史的にも、ゴンドワナ大陸から分離して以来一度も他の大陸とつながることがなかった等の理由から、独自の進化や形態をした動植物が多く生息している。オーストラリアには珍しい哺乳類の仲間が生息している。卵を産み、他のすべての哺乳類と同じく子を母乳で育てるという、ユニークな生態の持ち主で、現存する単孔類は世界にたった二種類のみ。そしてその両種がオーストラリアに生息している。カモノハシはその代表だ。ケアンズ周辺にも多くのカモノハシが生息している。本来、夕方の気温が涼しくなった時間帯が最も観察しやすいが、少し暗く綺麗な写真を撮るには適さないことが多い。下見をして彼らが生息している川を見つけ、その日はあえて太陽がちょうど真上に登った時間帯に撮影に臨んだ。あとはそこにカモノハシが浮いてくるのを待つのみ。30分ほど静かにじっと水面を見つめていると、無数の泡が浮いてくる。すかさずカメラを向けた瞬間、勢い良くカモノハシガ浮かび上がってきた。この写真はその瞬間を収めたもの。

グレートバリアリーフはダイビングやシュノーケルスポットして有名だが、バードウォッチングスポットとしても有名だ。ミコマスケイという砂でできた島がある。ケアンズ沖 北東50kmに位置するその島は、まさに「海鳥たちの楽園」と呼ぶにふさわしい場所だと思う。島を埋め尽くす幾千もの海鳥たちはまさに圧巻。僕自身も初めてこの島を訪れた時は興奮のあまり、カメラを握る手が震えた。そんな中この素晴らしい世界に身を置くことができている喜びを噛み締め、シャッターを切った。

ケアンズ周辺にはとてもユニークな動物が数多く生息している。「ヒクイドリ」もそんなユニークな生き物ではないだろうか。世界で三番目に大きな鳥類であり、ケアンズ周辺の熱帯雨林にのみ生息している。しばし「世界でも最も危険な鳥」と呼ばれる彼らの素顔は、その恐ろしい呼び名とはかけ離れている。ケアンズ南部のビーチを訪れた。その日は人も少なく、そよ風が吹き、ゆったりとした心地よい時間が流れていた。もうすぐ来るはず!という勘ははすぐに的中し、青い空と透き通った海をバックに僕の目の前をヒクイドリがゆっくりと通り過ぎていった。※子育中のオスは大変気性が荒くなる場合があり、この時期は注意が必要です。また、そうでない場合も行き過ぎた行為(触ろうとする、必要以上に近づく)は絶対にやめましょう。

2016年7月11日 月曜日
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