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エッセー

■その24「校長に直談判!私もすっかりオージーママ」

2007年09月05日

 

▲文句の羅列

 

 こちらの学校に子供達を通わせるようになってから、オージーママの勇気ある行動には、しばしば驚かされた。
学校や担任に対して不満があると、直接会いに行ったり手紙を書いて文句を言う。こんなことまで?と思うほどの些細なことにも話が及ぶ。

先日、息子のクラス担任が、凧を作る、という課題を出した。それに対して、十人以上の父兄から文句が出た。ほとんどは「そんな課題は意味がない」と言うものだった。
私としては、設計から制作まで一人でやる、というこのプロジェクトは面白いと思うのだが、オージーママ達には気に入らなかったようだ。その文句の多さに、担任はかなり参っていた。
また、私の友人は、子供の担任のスペリング・ミスが多すぎる、と言って、教師の板書のスペル・チェックに毎日学校へ通った。

日本では、担任や学校に対して、よほどのことがない限り、文句を言える雰囲気ではない。しかしこちらの親は強気だ。
「来年、我が子がA担任のクラスに入れられるなら学校を辞めたい」
「今度のクラス分けで、娘の仲良しは皆あちらのクラス。
変えてくれないなら、こちらも考えがある」
と校長や担任に直談判に行く。

そんな環境の中、私もすっかり感化され、この2年半の間に、校長に3回、担任に2回、子供のことで文句を言いに学校へ出かけた。その他にも子供が毎日 持って帰る連絡帳(こちらではdiaryと呼ぶ)に長いクレームを書いたこともある。
自慢じゃないが、日本で子供達の学校に文句を言いに行ったことなど一度もない。どこかで諦めていた。しかし、こちらはみんな気軽(?)に学校へクレーム を持ち込むので、「それなら、私だって」と思えるようになった。

郷に入っては郷に従え。
悶々として悩んでいるより、問題をはっきり学校にぶつけた方が、精神衛生上にも良い。日本の学校の敷居の高さに比べ、こちらの学校はオープンで、言葉の 不自由な私でも余り気負わず相談に行ける雰囲気がある。これは、とてもありがたい。
日本の学校も、もっと気楽に相談できる環境になってくれることを期待せずにはいられない。

 

 

Sharon:(わんぱくな息子に手をやく2児の母)
■ コメント:"I think that it’s a good idea to talk to or visit the teacher if there’s a problem at school. If you don’t talk about it, nothing gets done about it, simple as that."
(学校で問題があったときに、 担任に話をしに行くのは良いことよ。ちゃんと話をしないと、何も改善しないわ。いたって簡単よ)

 

 

Caroline :(2児の母。現在7ヶ月の休暇を取り、家族と旅行中)
■ コメント:"Most Australian parents are happy to go and talk to teachers. Parents are encouraged to be involved with the school and give the teachers feedback about different issues, so they are used to communicating with the school."
(オーストラリアの親たちは喜んで学校に話に行っているのよ。色々な問題に関して学校と相談したり教師に意見を言うように親たちは言われているし、そうすることによって学校側とコミュニケーションをとっているのよ)

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