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エッセー

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■その9「オージーのトイレ事情~その1〜隣がみえても気にしない?」

2007年09月05日

 

▲ステンレスでできたトイレ

 

 息子がこちらの小学校に通い始めた頃、「こっちのトイレって、日本と違ってちょっと恥ずかしいんだ」と言い出した。
聞いてみると、「恥ずかしい」のは男子の小用のトイレのことらしい。さすがの私も男性トイレには入れないので、息子に頼んでトイレの写真を撮ってもらった。

日本の男性用小用トイレは、ひとつひとつ別々に便器が設置されていて敷居のある場合もあるが、こちらはもっと単純で、大きなステンレスの壁に向かって用を足す。もちろん敷居はない。
息子に言わせると、「隣の人がしているのが簡単に見えるし、勢いがいいと音が聞こえるだけでなく飛沫(しぶき)まで飛んでくる!」と。おまけに、隣の人 のオシッコが自分の前に流れてくることもあるから、「ちょっと汚い感じがする」。
もちろん近代的なホテルや空港は日本と同じだけれど、学校やショッピングセンターは新しい所でもこの方式。主人に聞くと、40年くらい前の日本の小学校 の「便所(!)」は、同じシステムだったとか。これから変わっていくのかなあ?

 

 

Sharon :(デイケアママ歴10年。子供大好き)
■コメント:"I think that because they have grown up with using the urinals they don’t have a problem with using them. I feel sorry for them though having to wee in public like that. If I were a boy I would be very embarrassed."
(子供達は、この様式のトイレで育ってきたのだから、問題はないと思うわ。でも、パブリックの場所でこういうのはちょっとかわいそうだわ。私が男の子だったら、きっとイヤだと思うわ)

 

 

Dennis :(ジョーク好きの2児の父)
■ コメント: "I went to a restaurant once where the urinal was a clear glass window, so you can stand there and see straight out to the people sitting drinking. It was a very weird feeling. It’s good because you can look at the girls but they can’t see you. I have a big one. So no problem!"
(透明なガラス窓が便器になっているレストランに行ったことがあるよ。前に立つと外で飲んでいる人達が正面に見えるんだ。とても変な感じだった。向こうか らは見えないけど、前に女の子がいたりしてね。まあ、ボクのモノは大きいからノープロブレム!だけど)

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■その7「便利な優れもの、ビートルーツ・ホルダー」

2007年09月05日

 

▲里芋みたい?

 
 

▲タッパーウェアの特許だって!

 

 鮮やかな赤が魅力のビートルーツ(赤かぶ)は、オージーの大好物。「リビングインケアンズ」の特集記事でも、マクドナルドやハングリージャックで、オージーマック、オージーバーガーと呼ばれているものには、必ずこれが入っていると書いてあった。
野菜売場で手に取ると、皮は茶色で形もコロンとしていて、まるでジャガイモ。中身があの様に真っ赤とは、とても想像できない。値段も高めなので、ほとんどのオージーは缶詰を買っている。

 このビートルーツは、乾くとおいしくないので、そのままマリネード(液に浸しておく)しておく必要がある。そこでこのビートルーツホルダーの登場である。
 取っ手を持ち上げると、必要な分だけ中身を取り出せ、下に戻すと、また液の中へ。乾燥する心配がないので、とても便利。その他にオリーブ、ピクルスなどを入れておくのにも最適。

オージーが普段何気なく使っているこんな道具などからも、食生活の違いを知ることができる。時間が許せば台所用品売場を覗いてみるのも面白いかも? きっと「何これ?」と思うものが見つかるはず…。

 

 

Doug :(愛鳥家のやさしいおじいさん)
■コメント:"I think that it’s a great invention. We use it a lot at our house."
(これは素晴らしい発明品だよ。ボクの家でもしょっちゅう使っているよ)

 

 

Arja:
■ コメント:"It’s great because you don’t get beetroot juice all over the place when you take some out, unlike a tin where you spill it everywhere. "
(これを使えば、マリネを取り出すときも汁がこぼれなくて済むから最高よ。缶詰と違って液を無駄にすることもないし)

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■その2「オージー・キッズのお弁当はウサギなみ?」

2007年09月05日

 

▲健康的だけど・・・

 

こちらのお弁当は日本と比べると実にシンプル。大きなランチボックスに、例えばサンドイッチ、フルーツ、野菜、ビスケットなど、そのままポンと入れるだけ。手をかけたものはほとんどない。

私から言えば「手抜き」としか思えないが、今では我が家の子供たちも、パッと食べられるオージー流にすっかり慣れた(慣れてもらった?)。
親としては好都合で、お弁当のために早起きする必要もない。たまに子供たちから「明日は、日本風のお弁当にして!」と言われると、「どうしよう、大変…」と思うほど。

子供達が「こっちの子って、ウサギみたいなんだよ」と言うので、オージーの友達のお弁当を見せてもらった。なんと、皮もむいてないにんじん、セロリ、 ピーマン、キャベツなどが、丸ごと入っていて、そのままポリポリ食べている。しかも、塩もドレッシングもない。
またある子は、ツナ、ベークトビーンズ、スパゲティーなどを、缶からそのまま食べている(キャット・フードのCMを思い出してしまったのは、私だけ?)。

果たして味は?と気になり、女の子がよく食べているというスパゲティー缶を試してみた。おいしくな〜い。麺がのびきって異常にやわらかく、味には何の工夫もない。
日本のお母さんだったら、お弁当に缶詰をそのまま持たせるなんて罪悪感にさいなまれそう。でも、給食があるわけではないのでお弁当は毎日の事。確かにお 母さんたちは負担かもしれない。改めて、温かくておいしい日本の給食に感謝。

 

 

Edna :(近所のやさしいおばあちゃん。私のAustralian mother)
■コメント:"My children used to eat celery with a peanut butter spread as a snack. I think it’s good for children’s health to eat raw vegetables without putting salt or dressing on them. "
(私の子供たちは、おやつにピーナッツバターをつけたセロリを食べてたわ。塩やドレッシングをつけないで生野菜を食べるのは、子供たちの健康にはとっても良いことだと思うわ)

 

 

Sherri :(小学校の先生。2児の母)
■ コメント:"I think nowadays the quality of tinned foods is much higher and its also convenient because once they are finished they simply throw it away. It’s also very good for parents because they don’t have to worry about the child bringing the container home as well as washing it up. "
(最近の缶詰は質も良くなったし便利だと思うわ。だって食事が終わったら、そのまま捨てれば良いのだから。親にとっても、子供が弁当箱を持って帰ったか気にすることもないし、それを洗う手間もないから最高よ)

 
 

▲おいしいの?

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■その3「これってあり?スプーンが埋もれたゼリー」

2007年09月05日

 

▲スプーン・イン・ゼリー発見!

 

 ゼリーの中にスプーンが埋もれて売っているのをスーパーで発見。日本ではありえない。コンビニでも、スプーンやお箸はちゃんと別にくれるもの。ゼリーに埋もれたスプーンは使えるのか?食べ始める前に指がべちゃべちゃしたりして。

試してみた。少し頭が出ているスプーンを引き出すと、手が汚れることもなく簡単に取り出せた。確かに、スプーンをいちいち袋から取り出す手間もなく便 利、とも考えられるけれど、これって几帳面な日本人には理解しがたい発想かも・・・。日本での常識は、国によっては通用しないということを、たった一個の ゼリーから学んだ私。

 

 

Jose :
■コメント:"Do you think Australians are weird? It’s a great idea so why not?"
(オーストラリア人は変ってる、って言うの? 良いアイデアじゃない、何がいけないの?)

 

 

Dorota :(日本に4年間滞在した経験がある親日家)
■コメント:"I think the idea of the spoon in the jelly is a bit messy. Japanese people are more careful about the food. "
(ゼリーに埋もれたスプーンは少し汚い感じがするわ。日本人は食べ物に関してはもっと気にするわよね)

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■その51「夏休みは退屈?」

2007年09月05日

 

▲授業の合い間も退屈?

 

 日本の子供達は、夏休み冬休みなどのホリデイはもちろん大好きだ。しょうがなくて塾に通うことはあっても、「早く学校が始まればいい」と思っている子は少数派だろう。
ところがオージーの子供達の中には、「早く休みが終わらないかな〜」とか「家にいるより学校に行きたい」と思っている子が多いのである。

ホリデイ中、うちの子供達には「boooooooooooooard(退屈だ〜)」という内容のメールが頻繁に送られてくるし、インターネットにログインするといつでもチャットルームに誰かいる。
近所の男の子は、「今日は遊べる?」と毎日のように玄関ベルを鳴らし、女の子はいつ訪ねてもコンピューターの前でチャットやゲームなどで時間をつぶしている。

 

受験戦争も塾通いもなく、スポーツも気軽に楽しめ自宅にはプールがあって広い庭で友達とも思いっきり遊べる、という恵まれた環境であっても、「夏休みがたいくつ」な理由は、どうもこの恵まれた環境が作り出しているのではないか、と思うのである。

広大な大地を持つオーストラリアでは、どこへ行くにも車での移動が必要になる。バスや電車はあまり発達していないし、学校の友達も自転車で行ける距離には住んでいない。
ショッピングセンターには車なら10分で行けるが、徒歩や自転車で行くのはほとんど無理。子供達がどこかへ行きたいときには、全ての移動が親の車での送迎になる。
もちろん学校への送迎は親の仕事。通学時間帯にはスクールバスの運行もあるが、親が共働きだったりすると放課後のお稽古事に送迎してくれる人はいないの で、結局家にいるしかない。同様に長い夏休みも1日中家で過ごすことになるのだ。

これじゃあ確かに退屈だ。日本なら土地が狭く人々が密集して生活しているので、友達の家だってセブンイレブンだって自転車ですぐの距離にあるし、バスや 電車も発達しているから映画館だって遊園地だって、友達と一緒に遊びに行けるのだ。

時間がたっぷりあるオーストラリアの子供達は、その時間を有意義に使うことができず、色々な時間の使い方ができるはずの日本の子供達は、塾通いで休みは暇なし。なかなかうまくいかないなあ。

 

 

Dorota:(語学学校教師。現在学校は日本からの学生で大忙し!)
■コメント:"You have to understand that Australia is a very new country and it’s very vast. Japan has had many years to develop their public transport system and Australia cannot compare to that. Cairns’ system is very wobbly if I may say so, so sadly it is hard for kids to do the same things as Japanese kids do if their parents work. Another point is that there are around 6 times more people in Japan as there are in Australia so their need for a transport system is much greater than Australia’s. So most Aussies prefer to have cars."
(オーストラリアは、建国してまだ間がないし、とっても広い国だということを理解してもらわなくちゃ。日本は長い時間をかけて交通手段を整備してきたけ ど、オーストラリアはそうではないわ。特にケアンズはひどいわね。親が共稼ぎの場合には、日本の子供達のように出歩くことなど、ほとんど不可能よ。オース トラリアの6倍もの人口を持つ日本は、それだけ移動手段が必要なので発達したわけでしょ。オージーはむしろ車の方が良い、と考えているのよ)

Aimee:(教育実習を終えてホット一息)
■コメント:"It was very hard for my mother because she would go to work early and not finish until after 7pm most nights. She couldn’t pick us up from school so we would go to after school care until she could pick us up. It was very expensive to send us to this school care but she did not want us at home by ourselves."
(母が私達の送り迎えをするのは、とても無理だったわ。だって朝早くから7時過ぎまで働いているのだもの。学校のお迎えには来られなかったから私達はいつ も学童保育に行っていた。費用も随分かかったようだけど、子供だけでお留守番するよりは良い、と考えていたみたい)

 

 

Cathy:(現在新居を建設中。「たくさんの日本人学生をホームステイさせたいわ!」)
■コメント:"Parents are always driving their kids somewhere, to sports or tuition or dance class. Sometimes you hear them joke that they feel like a taxi service. There is a sticker that I have seen on the back of cars that says ‘mums taxi’. On the topic of student’s workload, I think that it is very hard for some students because they are under a lot of pressure to study hard and do well at school and most of them have a part-time job as well. Some kids are very busy."
(スポーツ教室だろうが塾だろうがダンス教室だろうが、親は車で子供の送り迎えをしなくちゃいけないわけ。親はまるでタクシーの運転手みたい、と自分たち でジョークが言っているくらいよ。後部に「ママのタクシー」というステッカーを貼った車を見たことがあるわ。でも、子供の負担という面で考えると、そう いったことが子供のためになっているばかりではないと思うわ。学校では勉強のプレッシャーがあって、放課後はアルバイト。子供達は忙しすぎると思うわ)

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■その19「信号まで停電!」

2007年09月05日

 

▲ここはずっと停電中

 

 先日ニューヨークでの大停電が紙面を賑わした。こちらでは、システムがまだ未熟なためか、停電は日常茶飯事だ。
問題なのは、交通信号も"停電"してしまうこと。街の明かりは点灯しているのに、信号だけが動いていないこともしょっちゅうである。
工事や大災害の時を除いて、信号が動いていないのを見たことがなかった私は、それだけで焦ってしまう。それでもオージー達はパニックにもならず、普通に運転して特に問題も起きていないようだ。

私がよく利用する道にある信号も、故障したまま2週間くらい放置されていたことがあった。そこは繁華街だったので、人ごと(?)ながら事故につながらないかとはらはらしたほどだ。
交通量が多く、いたるところで渋滞している日本でこんなことが起こったら一大事!どころか大パニック!

 

John :(ダイビングのインストラクター。二児の父)
■コメント:"No problem really. Sooner or later it will get fixed."
(別に問題ないでしょ。だってそのうち直るんだから)

 

 

Bill:(元空軍のエンジニア。趣味はラジコン飛行機作り)
■ コメント:"When the traffic lights are out of order you often see a orange flashing light which tells us to take care. When the power is off at the traffic lights, we simply use our normal roads rules and give way to anyone on our right hand side."
(信号が故障しているときには、注意を促す点滅信号が点灯するよ。停電した場合には、右側優先のルールに基づいて運転すればいいんだよ)

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■その8「モーニングティーはいかが?」

2007年09月05日

 

▲なんと、エレガントな雰囲気

 

 こちらに来て驚いたことのひとつに、年輩のオーストラリア人の生活の中には、私が思っていた以上にイギリスの影響が残っている、ということがある。
たとえば、今でもモーニングティーとアフタヌーンティーの習慣がきちんと守られている。ティーの時間になると、テーブルにはレースのテーブルクロスがひ かれ、上品なカップとソーサー、お揃いの砂糖入れとミルクピッチャー、ティーポットなどが、さりげなく置かれる。手作りのビスケットやケーキは、店で買っ たものと違って、甘さが控えめでとてもおいしい。
あるご近所の年輩のご夫婦は、お客さんがいない時でもこのスタイルを変えていない、というから驚きである。

ところが…、次の世代(彼らの子供達)になると、テーブルセッティングなど全く気にしないようである。気にしないどころか、ひどい人になるとカップが茶 渋で真茶色でも平気でゲスト(の私)に出してくるので、飲むのに閉口したこともあった。
ちゃんとした家庭でも、ティーに呼ばれると今ではマグカップがほとんどである。いつの時代も「昔は、良かった」との声がよく聞かれるけれど、ゲストに呼 ばれる側としては、やはり昔ながらの、イギリス式がいいな〜と思う私は贅沢でしょうか?

 

 

Arja:
■コメント: "On my first Birthday after marriage, my mother in law gave me a tea set which included a little cup, saucer and a cake tray. The next year she gave me another one, but I think she realised that I didn’t use them because she stopped giving them !"
(結婚して最初の私の誕生日に、義母が小さなティーカップ、ソーサー、ケーキ皿のティーセット一式をプレゼントしてくれたの。次の年にも一組。でも、その 次の年からくれなくなったのは、私が(ティーセットを)使っていないのがバレたからかもね)

 

 

Edna :(掃除大好き、お料理手作り、主婦のカガミ)
■ コメント: "This is an old English tradition. I was brought up to sitting down to a beautifully prepared morning or afternoon tea. Nowadays, though, I don’t think that the younger generation can be bothered with such a tradition."
(これは、古い英国式の習慣よ。私も小さい頃には綺麗にセッティングされた午前と午後のお茶の席にしっかり座らされたわ。でも、最近の若い年代にとっては、こんな習慣は煩わしいだけだと思うわ)


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■その1「ポリスに捕まる !!」

2007年09月05日

 

▲後部座席でもシートベルトは忘れずに!

 

 ケアンズで暮らし始めてまだ間もない頃、子供達を後部座席に乗せノースに向かってCaptain Cook Hwyを気分良くドライブしていると、突然けたたましいサイレンの音が背後から聞こえてきた。
ミラーで確認すると、白バイに乗ったポリスが追いかけてくる。アメリカ映画の銃をかまえた警官の姿が頭に浮かんだ。私は訳が分からず、焦りまくって車を端に寄せた。
さすがに銃は手にしてはいなかったが、大きな声でこう言われた。

"Why don’t your children have their seat belts on? This is your responsibility."
(どうして子供たちにシートベルトをしないんだ? お前の責任だぞ)

下の子はその剣幕にびっくりして泣き出した。私はオロオロしてその時初めて、オーストラリアでは後ろの席もドライバーや助手席と同様、シートベルトが義務付けられていることを知ったのだった。
そう言えば、オージーの子供たちを乗せたとき、短い距離にもかかわらず後ろの席でもきちんとベルトをして偉いな〜、とのん気に思ってはいたのだが。

結局子供一人につき50ドル、計100ドルの罰金を払うことになった。車を買ってちょうど2週間目、高い授業料になり、ウキウキ気分に水を差されたが、まあ良い経験になったかな。

 

 

Jose :(辛口批評家。2児の母)
■コメント:"You only paid $50 for each child ? You’re very lucky, because now its $105 each and you lose 3 points."
(たった50ドルで済んだの?それはラッキーだわ。だって今なんて105ドルだし、3ポイントも減点よ)

 

 

Matthew :(パソコンと車が趣味の日本大好き青年)
■コメント:"You should have pretended that you didn’t understand what he was saying and said "WAKARIMASEN!"
(警官が何を言っているかわからないふりをすればよかったのに。日本語で”ワカリマセン”って)

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■その4「忘れられたサンダル」

2007年09月05日

 

▲彼女は別名 "Big Foot"

 

 ある日、玄関で大きなサンダルを見つけた。うちに家庭教師に来た大学生のエイミーが忘れていったのだ。私のサンダルと比べると、大きさが大人用と子供用くらい違う。もちろん彼女は車で来ている。ということは・・・車を裸足で運転して帰った、っていうこと?

ここケアンズでは、大人から子供まで、外でもショッピングセンターでも、ぺたぺた裸足で歩いている人をよく見かける。暑いせい? 車社会だから、こう いった場所で裸足でいるということは、車の運転ももちろん裸足ということになる。エイミーに聞くと、普段あまり靴を履かないので、うちにサンダルを忘れた ことを気づいたのは5日も経ってからだったとか。とはいっても、「裸足なんて、poorに見えてイヤ」と顔をしかめるオージーも多いのだけど。

以前、息子の友達を何人か車に乗せた時、皆を降ろした後にスポーツシューズが後部座席の下にごろごろ忘れたままだったので、あわてて返しに行ったのを思い出した。これって日本では、考えられない!

 

 

Aimee :(JCの大学生。子供達の家庭教師、良きお姉さん)
■コメント: "Once upon a time it was illegal to drive a car in Queensland without shoes, but now you don’t have to. That’s great because I hate driving with my shoes on. I even went to my driving exam with no shoes on !"
(昔は、クイーンズランドでは靴を履かないで運転をするのは法律違反だったけど、今は必要ないのよ。私にとっては最高よ、だって靴を履いて運転をするのは大嫌いだもの。運転免許の試験も靴なしで受けたわ)

 

 

Doug :(ジョーク好きな近所のおじいさん)
■ コメント: "I can easily go without shoes. Actually, one time I left a brand new pair of leather ones at the beach. I just got up and walked away, and forgot them."
(靴なんて要らないよ。実際、新品の革靴を海岸に置き忘れたことがあったよ。そのまま(裸足で)歩いて帰って、失くしてしまった)

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■その5「あぐらが正しい座り方!?」

2007年09月05日

 

▲きれいな足でしょ?

 

 最近の日本では、コンビニの前などで女の子達があぐらをかいて座っている姿をよく見かけるようになった。これは、大人の私達から見ると何とも「嘆かわしい」こと。
ところが、オーストラリアの学校では、先生が「はい、ちゃんと座って」と言うと、女の子も含めて皆おもむろにあぐらをかくのである。

ここには、日本のいわゆる「体育館座り」はない。長めのスカートの子はふわっと上手に足を隠すようだが、ほとんどの子は気にしない。外国人は正座が苦 手、と日本で聞いた時、ではどうやって座るのだろう?と常々思っていたが、男女を問わずあぐらが一般的とは驚いた。
日本のお父さん、お母さん、あぐらをかいて座っているオージー達を見ても、「なんて行儀が悪い!」と怒らないで。

 

 

Greg :(先祖代々オーストラリア生まれ。正真正銘のオージー(fair dinkum Aussie))
■コメント:"We`re becoming too old to sit like that. I think that its the natural way for Australians to sit…no problems."
(年をとると、こうは座れないね。これは、オーストラリア人にとって普通の座り方。何の問題もないと思うけど)

 

 

Arja :(フィンランド生まれ、オーストラリア育ち。三男一女の母)
■ コメント:"I think nothing worse. It’s not a very ladylike way for girls to sit. They have to try and push their skirts in between their legs."
(ひどいわねえ。女の子達にとって上品な座り方とはとても言えないわ。スカートをちゃんと足の間に挟み込むようにしないとネ)

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■その6「BBQ天国オーストラリア 〜公園でBBQ〜」

2007年09月05日

 

▲小さいときからBBQはお手のもの

 

「オーストラリア料理って何?」と聞くと、オージーはたいてい「バーベキュー(BBQ)」と答える。
自宅にゲストを呼んでBBQパーティをすることも多いが、海岸や公園に置かれた公共のBBQ設備はとても素晴らしい。ほとんどが無料のBBQコンロであ り、しかもちゃんと市から派遣されて掃除をしてくれているので、いつもピカピカ。場所によって異なるが、週一回または利用者が多い所では毎日、この掃除 サービスをしてくれるようだ。
これだけサービス満点の設備を無料で使えるのは利用者にとってとてもありがたいが、たまに「無料と言っても、我々の税金が使われているんだよ。市はサービスのし過ぎだと思う」と言った意見も聞かれる。

日本の公園にもBBQ設備があるが、これを借りるのはなかなか大変なことだ。
まず電話で予約。そして当日にお金を払い(私の記憶では500円だった)、「使った後はきちんと洗って元の状態にして戻して下さい」と厳しく言われる。 時間も決まっているから、終わる頃になると次の人が待っていて、ついソワソワしてしまう。
それに比べると、オーストラリアのこのサービスの良さ!。友達や家族が集まり、みんなで材料を持ち寄って、気軽にBBQを楽しむことができる。時には、 となりのBBQをのぞいて「そのステーキおいしそう」とか「シーフードまであっていいな〜うちも持ってくればよかった」などと知らない人同士おしゃべりす る事もある。まさにBBQはオーストラリアの代表的カルチャーの一つと言えるだろう。

 

 

Dorota :(親日家の英語教師)
■コメント:"BBQ is great in Australia ! Foreigners are very suprised to see that the facilities are so good and very well organised. "
(オーストラリアのBBQは最高だわ。外国人は、BBQ設備が素晴らしい上にちゃんと管理されているのを知って、みな驚くわね)

 

 

Sahra :(ケアンズの女性裁判官。でもやさしい母)
■コメント:"I think that BBQ’s are an Australian tradition. It’s very common to meet friends for a BBQ in the park. "
(BBQはオーストラリアの伝統的行事とも言えるわね。私も、友達を誘って公園でBBQをよくするわ)

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■その10「あなたもスター!ドラマ大好き!」

2007年09月05日

 

▲これはミュージカル!

 

 こちらに来て、学生や市民による劇(ドラマ)をよく見に行くようになった。驚いたのはそのレベルの高さだ。日本だったら十分プロと言ってもおかしくないほど。日本の学校の文化祭などで見る劇とは雲泥の差だ。
それもそのはず、こちらの子供達は小さいときから演劇のレッスンに通い、また高校では選択授業の中にドラマがあるほど。

先日ある高校のドラマを見に行ったが、衣装や舞台装置、もちろん演技も含めて素晴らしいものだった。ステージに上がった生徒は約100人、それも何倍ものオーディションを勝ち抜いた生徒ばかりと聞いて驚いた。
ステージでの生徒の演技は堂々たるもので、普段おとなしい子も舞台に上がるとまるで別人のように生き生きとして輝いて見えるから不思議だ。

子供達ばかりでなく市民のドラマ熱も高い。先日ケアンズで好評を博した「レ・ミゼラブル」も、出演者のプロフィールを読むと、学校の先生や学生、会社員 などであり、プロではない。出演した友人は、練習時間が多いので仕事を持つ身には辛い、とこぼしていたが、日本だったら仕事がもっとハードなのでここまで 趣味に打ち込むエネルギーも時間もないだろう。なにをかくそう、私も元演劇部。私もオージーだったら今頃はステージに…。

 

 

Sherri :(趣味はロックンロールダンス。小学校教師)
■コメント:"Drama is great for kids to develop confidence. That is very important in their adult lives because they have to feel comfortable presenting themselves in job interviews and so on. Drama helps them to develop in that way. "
(子供達に自信を持たせるという意味で、ドラマは素晴らしいと思うわ。大人になって社会生活を送るようになったときに、就職の面接などで思った通りに自分 を表現することができればいいでしょ。ドラマはそういった意味でも子供達の発達に役に立つと思うわ)

 

 

Neil :(親日家。奥様は日本人)
■ コメント:"I think that drama is important for kids to develop self-confidence and self esteem. Kids who do drama are able to talk to adults with more confidence than children who don’t do drama."
(ドラマは、子供の発達の上で自分に自信を持つこと、自分を尊重することを教えてくれると思う。ドラマを勉強している子供達は、堂々と大人にも対することができるよ)

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■その11「見るだけでいい?誕生日ケーキ」

2007年09月05日

 

▲この豪華な色使い

 
 

▲これがsparkler

 

 オージーママが、腕によりをかけて作った誕生日ケーキは、実に見応えがある一品だ。
本屋では誕生日ケーキの作り方に関する本を見つけることができるが、眺めているだけでも楽しくなってしまう。UFO、ピエロ、ロケット、バービー人形、お城など「これがケーキ?」と驚くような形。
また、その色使いといったら、ピンク、イエロー、ブルー、パープルなどをふんだんに使っている。私にはとても考えつかないカラフルさだ。
マジパンを使ったキャラクターや、アイシング(砂糖を水に溶かして色をつけた物)をトッピングに使い、それがまた色を添える。しかし、その味は?といえば…日本人には少し甘すぎて閉口するかも。

子供達に言わせると、「見た目が豪華でカラフルなケーキに限って、すっごく甘くて食べられない。オージーだってイヤみたい。ケーキを残して、かわりにお 菓子やアイスクリームばかり食べているよ」と。苦労して作ってくれたお母さん達には、とても聞かせられない話だ。

ロウソクのようにケーキに刺すsparklerという棒状の花火も私のお気に入り。誕生日ケーキをレストランで注文すると、この花火キャンドルが使われることが多い。
ちなみにロウソクを吹き消すときに、周りで囃し立てるかけ声?が面白いので紹介しよう。 "Hip hip hooray! Hip hip hooray!"

 

 

Dancan :(サッカーが得意なYear 5)
■コメント:"Australian mothers make a lot of cakes and biscuits. They always make their cakes with very colourful icing so they look very yummy. "
(オーストラリアのお母さん達は、ケーキやビスケットをたくさん作ってくれるよ。いつもとってもカラフルなトッピングをつけてくれるので、とても美味しそうだよ)

 

 

Aimee:(今時珍しい?親孝行の大学生)
■ コメント:"I remember my mother made a wonderful Bananas In Pajamas cake for my sisters 8th birthday. She had two seperate cakes, one was B1 and the other was B2. My sister loved it."
(妹の8歳の誕生日に母がすてきな 「Bananas In Pajamas(双子のバナナが主人公の番組)」のケーキを作ってくれたわ。妹はB1(バナナ1)とB2(バナナ2)の二つのケーキを作ってもらって、と ても喜んでいたわ)

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■その12「交換はあたり前?」

2007年09月05日

 

▲交換はカスタマーサービスで

 

 よく在留の日本人の中で話題になるのだが、こちらで買い物をすると、その商品の質の悪さにがっかりすることがある。
消しゴムを買っても、日本のもののようにちゃんと消えてはくれないし、筆箱もすぐ壊れてしまう。サランラップは切れが悪い。どんな小さな物でも必ずレ シートを取っておいて交換する場合に備えている、とある友人が真顔で話していた。

一方、店員も慣れたもので、嫌な顔ひとつせず簡単に交換してくれる。驚いたのは、息子が買ったおもちゃのこと。ボタンを押すと音声のでるおもちゃだった のだが、最初のものは肝心の音声がでない。次の日に返品に行くと中身もチェックせずすぐ交換してくれた。

しかし、である。次のものまた壊れていた。そして、また返品。その際も「新しいのを持って行って」とやはり中身も確認せず簡単に交換してくれた。日本 だったら、客の取り扱いに問題がなかったか、とか使用方法の間違いではないか、とかで必ず中身を確認するだろう。
結局は、この再々交換でやっとまともに動くものを手に入れた。$50のおもちゃだったが、店にとっても「よくあること」なのだろうか?

 

 

Michelle:(4ヶ月の娘を持つ新米ママ)
■コメント:"I have worked in many retail outlets and from my experience the suppliers usually give the business an in store credit for the item therefore it can be replaced to the customer immediately."
(これまで色々な小売店で働いたことがあるけど、私の経験から言うと、商品は、出入りの業者が信用取引として店に置いているものだから、すぐに交換してくれるのよ)

 

 

Aimee :
■ コメント: "Australians seem to have a much more relaxed attitude about returning faulty or incorrect items to stores. In Japan they check the item very carefully but in Australia they don’t check things and are much more relaxed."
(オーストラリア人は欠陥商品を店に返品することを、それほど気にはしてないわ。日本では商品を細かくチェックしているのでしょうけど、オーストラリアではそうしないし、もっとおおらかよ)

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■その13「うわさは本当だった!ハエ王国」

2007年09月05日

 

▲ハエのホテル?

 

 オーストラリアを紹介した本の中にはハエに関する記述が多い。
いわく「オーストラリア人の手を振る仕草はハエをはらうためだ」とか、「ピクニックでお弁当を拡げたらハエ(のランチ?)用に蜂蜜のビンを横に置いておくこと」など。こちらでは、なるほどハエは十分市民権を得ているようだ。
キャンプのとき、友人のTシャツが黒い模様で描かれているなあ、と思い、よく見たらハエだらけ…とは嘘みたいなホントの話。

友人から良くできたハエ取り器を教えてもらった。
「ほら、ハエのホテルだよ。チェックインはできても、チェックアウトはできないんだ」とは彼の弁。"GOTCHA(ゴッチャ-Got Youから)"というネーミングにも笑ってしまった。
彼は、寄せ餌として、お湯に砂糖とイーストを溶かした液を使っている。集蝿力?は抜群だが、「毎日取り替えなくてはならないのが面倒」とか。
別の友人は、同じ容器に臭いの強い土を入れている。毎日取り替える必要はないが、ハエがたまってくると見栄えも悪いし臭いも最悪。オージーもハエの多さには苦労しているようだ。

 

 

Niel :(親日家。趣味は日曜大工)
■コメント:"I think that it would be a great idea if every aussie on the same day used the fly catcher to trap as many flies as posible and then maybe we could get rid of as many flies as possible in one day. If we all coodinated a national effort on a regular basis, we could all hopefully get rid of and maybe hopefully rid Australia of all house fies forever!"
(良いアイデアを思いついたよ。ある1日を決めて、オージー全員でこのハエ取り器を仕掛けるんだ。そうしたら、1日でハエが随分減るだろ?こんな風に国を 挙げて努力すれば、きっとオーストラリアの家からハエを永遠に追い出すことができると思うよ)

 

 

Sharon :(2児の母。ご主人はキューイ(ニュージーランド人))
■ コメント: "This fly catcher works very well. I have to empty it every week and it tends to get very smelly. But the smellier it gets, the more flys are attracted to it."
(このハエ取り器はとてもよくできているわ。毎週中身を換えるのだけど、とても臭いの。でも、その臭さがまた仲間のハエを呼ぶのよね)

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■その14「私はだあれ?変身大好き!」

2007年09月05日

 

▲ボクたち、きまってるでしょ!

 
 

▲私、誰だかわかる?

 

 子供の「ごっこ遊び」は万国共通である。日本では「ままごと」が代表的だが、こちらは「変身ごっこ」も人気。
子供達は、天使、ポリス、ピエロ、海賊など、様々なコスチュームを着て変身し、それぞれのキャラクターに成りきる。外出時に、妖精やスパイダーマン、バットマンなどの格好で歩いている子供達もよく見かける。
日本では、ディズニーランドに行くときにミッキーやアリスの格好をする子供はいても、日常の遊びの中で変身したりすることはまれなので、この「変身ごっこ」には驚いた。
親も子供と一緒になって変身方法を真剣に考え、手伝ってあげる。誕生日会の招待状には、「フェアリー(妖精)になって来て下さい」とか、「パイレーツ (海賊)の格好で来ること!」などと指定されることもある。つい先日は「中世の騎士の衣装で」とあり、母子で頭を抱えてしまった。

幼稚園には、いろいろな衣装が掛けてある変身コーナーがあり、園児達は自由に着替て遊んでいる。また、デパートの子供売場には様々なコスチュームが売ら れているし、本屋には親が手作り出来るように解説した洋服作りの本がたくさん売られている。まさに、「変身遊び(ドレスアップ?)」はこちらの代表的な文 化のひとつだろう。

 

Annet :(バリバリのキャリアウーマン。2児の母)
■コメント:"Kids are encouraged to dress-up at school. Dressing up is good for their imagination and creativity, that’s why we have lots of opportunities for them to dress up such as dress up days at schools and fancy dress parties."
(子供達は学校でも自由にドレスアップしていいのよ。洋服に凝る、というのは想像力や創造性の発達にとても良いと思うわ。だからこそ、学校でもドレスアッ プ・デイがあったり、仮装パーティで着飾ったりする機会を作っているのよ)

 

 

Yose :(銀行の窓口勤務「日本の皆さん、英語を勉強してね。ジェスチャーで説明するのは大変!」)
■ コメント:"Not just children but adults also dress up a lot for christmas parties and staff parties. For example our company christmas party told us we had to come dressed up as something that started with the letter ‘p’. So we came as drag queens from the movie ‘Priscilla’. "
(子供ばかりじゃなく、大人だってクリスマスパーティやスタッフパーティで変身するわよ。この前の会社のクリスマスパーティでは、「’p'で始まるものに 変身すること」とお達しがあったので、映画の’プリシラ’をまねて、ゲイの衣装で参加したわ)

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■その15「異文化を楽しもう!」

2007年09月05日

 

 

▲Japan Weekで扇子の作り方を教える

 
 

▲Rainbow Day(異文化を楽しむイベント)のひとコマ

 

 オーストラリアは、4人に1人が外国人といわれるほどの多民族国家だ。市民権を持つ人でも1〜2世代前の移民が多く、背景にはさまざまな民族・国家がある。そのためなのか、人々には積極的に他の国の文化、食生活などを取り入れよう、楽しもうとする姿勢が感じられる。

例えば、学校や地域で催されるイベントには、各国の民族舞踊、民族音楽などが披露されるし、それを教えてくれる教室もたくさんある。
また、食いしん坊には各国料理を食べられるという楽しさもある。日本にも各国料理のレストランはあるが、ここの良さはシェフが皆その国の出身だということ。本格的な地元の料理なのでやはりおいしい。
近所のスーパーにも各国の食材がたくさんおいてあるのでとても便利だ。こちらに来て、お料理作りのバリエーションが増えたのはそのおかげだ。

日本にいると、なかなか外国人と知り合うチャンスがないが、オーストラリアの魅力のひとつは、いろいろな国から来た人々ととも知りあえることだ。肩の力 を抜いて気軽に外国の文化とふれあう、そんな姿勢もここで学んだ気がする。

 

 

Sherri :(生粋のケアンズっ子)
■コメント: "I think that Australia is so multicultural because we are still a relatively young country and don’t have many traditional songs and dances, so we really enjoy learning about other cultures."
(オーストラリアが多文化的なのは、まだまだ若い国なので独自の民族音楽や民族舞踊をあまり持っていないからだと思うわ。だから他国の文化を心から楽しんでいるのよ)

 

 

Annet:
■ コメント:"I think that we are very accepting of other cultures probably because we don’t have very much of our own. We like to learn about other cultures and see how they do things in their countries and borrow the parts we like. We are only just learning more about our aboriginal history now."
(他国の文化を受け入れるのに寛容なのは、私達には独自の文化があまりないからだと思うわ。他国の文化を学んだり他国の生活を理解したり、好ましいものな ら取り入れたりするのは、大好きよ。ただ、アボリジニの歴史ももっと勉強しないとね)

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■その16「細かいことは気にしない?でも気にして欲しい!」

2007年09月05日

 

▲同じ様に切ったはずなのに?

 
 

▲微妙な違いも、日本人には許されない!

 

 先日、手芸屋さんで四角く切ったフエルトを何枚か買った。一枚の一端を折り三角形を作って切る、という同じ作業を繰り返した。
しばらくして、出来上がった三角形の大きさが微妙に違うのに気が付いた。
なんで?一枚20セントで同じ値段、同じ場所にあったフエルトなのに。改めて残っていたフエルトを見てびっくり。一見同じ大きさだが、よく見ると大きかったり小さかったり、揃っていないのだ。
日本で同じようなフエルトを買ったときには、どれもピッタリ同じ大きさだったので、大きさの違いがあるなんて夢にも思わなかった。同じ大きさの三角形が必要だったので、何枚かはやり直さなければならなかった。

こういうことは日常茶飯事。
例えば、高さの違うヒール。これは履いてみると見た目以上に心地悪い。買う前に気がついたので良かったが、店に置いてある3足中2足でしっかり高さが 違っていた。Made in Australiaではないけれど、こういったものを余り気にせず商品として売ってしまうのは、やはり細かいことを気にしないオージー気質なのかな?

 

 

Tegan:(Year8 得意な科目は日本語)
■コメント:"Australians are less worried about attention to detail, whereas Japanese people like things to be perfect. I think Australians seem more unorganised in comparison."
(日本人は完璧を求めるけど、オーストラリア人はそんなに細かいことを気にしないわ。オーストラリア人は、あまりちゃんとしてないかもね)

 

 

Dorota :(Made in Japan に目がない親日家)
■ コメント:"Japanese have a great knowledge of tiny details and like to present them very well. Australia is not there yet. They still have a bit to go with fine details in general. (Australians do not pay attention to the fine details as much as the japanese do)"
(日本人は細かなことまで気を配るし、実際ちゃんとそれを実行しているわよね。オーストラリア人は、まだそこまでではないわ。小さなことまでちゃんとする ようになるには、まだ少し時間がかかるかも(オーストラリア人は日本人ほど細かなことに気を配らないわ))

 

 

Sharon:
■コメント:"I think that it must have been made in china. You would have to blame the chinese for that concept."
(これはきっと中国製だわ。こういうことに関しては中国に文句を言うべきだと思うけど)


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■その17「歌のおじさん、おばさん」

2007年09月05日

 

▲歌のお兄さん?お姉さん?

 

 日本の幼児番組に登場する出演者は、「お兄さん」「お姉さん」と呼ばれるように、みな若くてぴちびち、はつらつとしている。ある程度の年齢(30才くらい?)になると、もう引退だ。
ところが、こちらの幼児番組では熟年パワーが爆発である。日本の「おかさんといっしょ」に当たる "Play School" という番組では、白髪混じりのおばさんや禿げ上がったおじさんが登場する。
我が家の子供達は「こんな年の人が、ぶーぶーとか言ってブタの真似をしたりお人形遊びをしたりして、恥ずかしくないのかナ〜」と発言。なんとなく違和感を覚えてしまうのである。
日本の場合は、演技などが未熟であっても「かわいさ」や「ルックス」でカバーしてしまう。歌手や芸能人でも、そんな風潮だ。
一方こちらでは、演技、ダンス、歌、などのスキルや経験が大事にされ、年齢や外見は日本ほど重視されないのかもしれない。子供番組ひとつにも文化の違いを感じるのである。

 

 

Jose :(オランダ出身、2児の母)
■コメント:"Even though I have never been to Japan, I think I can compare it so much to Holland. In Holland everything is based on physical appearance. People who look strange or different are treated badly. But in Australia, we don’t judge or have that infatuation with appearance. Australians treat people with respect and that’s the most important thing."
(このことに関しては、日本とオランダはとても似てると思うわ、日本には行ったことはないけどね。オランダでは何でも外見に左右されてしまう。変わった容 姿の人はひどい扱いを受けるわ。でも、オーストラリアでは外見だけでちやほやしたりしないわ。人間性を大事にするし、それが一番大切なことよ)

 

 

Aimee :(日本製のスポーツカーを乗り回す女子大生)
■ コメント:"It’s more common to see older presenters on children television shows rather than young ones. The presenters are very experienced and are great at their job. Australians aren’t worried about youth and looks, just that they are good entertainers."
(子供番組には、若い人より年輩の司会者の方が多いわ。そういう司会者は経験も豊富で進行もうまい。オーストラリア人は、若さや外見は気にしないし、素晴らしいエンターテイナーであればいいのよ)

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■その18「もっと自分の住んでいる町に関心を持とう!」

2007年09月05日

 

▲これが噂のアート!

 

 ケアンズで最大の読者数を誇る新聞は、地元紙ケアンズポストである。全国津々浦々まで三大全国紙が行き渡っている日本とは違い、オーストラリアの主要都市にはちゃんと地元紙があり、人々の愛読紙となっている。

ケアンズポストに載る記事は、何といっても身近な話題が多い。行政に対する市民の意見も掲載され、活発に議論される。
先日も面白い記事が載っていた。中心街の市民の憩いの場所に$15,000かけて、市がブリスベン出身のアーチストがデザインした彫刻を置いた。これが実に評判が悪い。
しかもその外観から、トイレと間違えて?おしっこをする人が多く、掃除も大変だという。
「こんな物のために、私たちの貴重な税金が使われるのは、許し難い!撤去すべきだ」という投書がたくさん出された。
一方アーチストは「市はもっと適切な場所に作品を置くべきだ」と反論。結局、市は、撤去することを決定。市民の意見が行政を動かしたのだった。

日本は相変わらず「お上」という考えが残っていて、行政の決定に文句を言う人は決して多くない。どこかで諦めてしまっている。また日常の忙しさも手伝って、自分の住んでいる町に関心を持っている人は非常に少ない。
これはよく考えると悲しいことだ。日本人も自分の町に関心を持ち、積極的に意見を述べるべきだと思う。

 

 

Dorota :(年に一度は訪日する親日家)
■コメント:"I don’t think that Japanese people are as interested in their environmental and local issues as much as Australians. I think that it is important that we take an interest in issues about our city and country. Together we are stronger and have more power than we have individually. I think it’s very healthy to be an active citizen and have a say in things that concern us."
(日本人はオーストラリア人ほど環境問題や地域のことに関心を持っていないように思うわ。自分の町や国のことに興味を持つのは大事なことよ。皆で力を合わ せれば、ひとりよりも、強くなれるででしょ。自分たちに関することに積極的だったり意見をちゃんと持つということは、とても健全なことだと思うわ)

 

 

Dennis :(コカ・コーラのケアンズ地区責任者。もちろんコーラが大好物)
■ コメント:"The council has a responsibility to support local artists so this might be why they bought this piece of art. However it has become a health problem because people are using it as a toilet, The coucil would be wise to listen to the public and move this to another area where it would not be an issue."
(市は地元のアーティストをサポートする義務があるから、この作品を買ったのだと思うよ。でも、皆がトイレとして使うなんて汚いよね。市が市民の意見を聞いて、問題とならない場所に移すことは正しいと思うよ)

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■その20「主婦には天国、BBQでホームパーティ」

2007年09月05日

 

▲男の仕事!

 
 

▲料理の合間に楽しいおしゃべり

 

 こちらではホームパーティが盛んだ。ホームパーティは、部屋の中ではなくオープンリビングといわれる、屋根付きのベランダやデッキで行われることが多い。広い庭やプールを眺めながらの食事はとても気持ちが良いものだ。
料理は、と言えばたいがいBBQであるが、材料はホストが用意することもあるし、ゲストが持ち寄ることもある。
飲み物は持参するのが一般的だ。大きなエスキー(保冷庫)を抱えて、ビール、ワイン、ウオッカなど自分のお気に入りの飲み物を一杯に詰めて来る。

ゲストが到着すると、まずはフィンガーフード。クラッカー、チーズ、スティック野菜とディップ、オリーブなどをつまみながら会話を楽しむ。
おしゃべりとおつまみで胃が刺激され、お腹がすいてきた頃を見計らって、BBQが始まる。もちろんBBQ料理は男の仕事。女性は、その間もワインを飲みおしゃべりを続ける。
そして、BBQが出来上がると、熱々を男性が席まで持ってきてくれる。日本のように、主婦が台所にこもり孤軍奮闘という光景は見たことがない。
思わず「いいな〜、私もオーストラリアの主婦になりたかった」と言うと、「女性だってサラダを作ったり肉をマリネードしたりするから、大変よ」だって。 そのくらいで「大変」なのかなあ。超優しいご主人になると、最後に食器を洗い、後かたづけまでやってくれるのだ。
こんなパーティの後には、夫(典型的日本人)を見る目がきつくなっている自分に気づく。

それにしても、こんなにカジュアルで主婦の負担の少ないパーティーなら、気軽に友達を呼べていいかも。日本だと、飲み物や食べ物、デザートまで全てホストが考えなければいけないので結構負担だ。
主人からは「料理を頑張ってくれるのはありがたいけど、いつもゲストが来る頃には疲れた顔してるよ」とクレームが出ることもあった。
「今度うちでパーティーをやる時は、絶対オーストラリア方式を採用するぞ」と心に誓った私だった。

 

Dorota:
■コメント:"Australia men love cooking, especially at BBQ’s. BBQ’s are traditionally the mans job. Hopefully in the future Japan will share the duties equally instead of the female having to do everything."
(オーストラリアの男性は、お料理が大好きだわ。特にBBQはね。BBQは伝統的に男性の仕事よ。日本でも将来、何でも女性がするのではなく、男性と一緒にできるようになればいいわね)

 

 

Doug :(今の若い世代を嘆く典型的オージー)
■ コメント:"Australian men do most of the work at BBQ’s. I feel sorry for my son-in-law because my daughter bosses him around. She just says ‘get up and cook that’."
(オーストラリアでは、BBQのほとんどの仕事が男性の受け持ちだよ。それにしても、うちの娘は亭主ををこき使うから、申し訳なく思うよ。「ハイ、腰を上げて、さっさと料理して」と言うだけだからなあ)


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■その21「男は涙を見せてはいけない」

2007年09月05日

 

▲気は優しくて、力持ち

 

 19歳の時イギリスから移民した友人に面白い話を聞いた。オージー男性には、イギリス人男性にない特色があるという。それは、オージーの男達は「男は強くあるべき」と根底で考えている、ということ。
冷静に判断してもらおうと思い、オージーの男性ではなく女性達に聞いてみたところ、年齢を問わず皆その傾向があると答えてくれた。

たとえば、オージーの男性は、少々身体の具合が悪くても、そんな素振りを見せることはない。
先日も、大手術の後退院してすぐの男性の友人に、「気分はどう?」と聞いたところ、「大丈夫さ。男たるもの、苦しいとか痛いなんて言えないよ」と。
また、大学生の友人は、デートで映画を見に行ったとき時、彼氏が感動して泣きだしたが、彼は「目にごみが入っただけだ」と言い張っていた、と教えてくれ た。小学校でも、男の子が泣くと、「男なのに、泣くなんて!」と、日本以上に皆でからかったり笑ったりするそうだ。

最近の日本では、男性が軟弱化し(ゴメンナサイ!)かわいらしい男の子がもてているようだ。また男が泣くシーンもドラマではよく見られる。日本のヤワな男性諸君にも、オージー男性の「男らしさ」を是非見習ってほしいところである。

 

 

Greg :(3男1女の父。 家族の中では絶対的存在)
■コメント:"It’s hard to say that all Australian men are tough because we have such a multi-cultural society nowadays, but the true Australian bushman is very tough. If we get hurt we just grit our teeth and bear it. In sport if someone falls over or gets hurt we just say ‘don’t be a girl, get up’."
(最近は多民族国家になってしまったから、オーストラリアの男性すべてがタフだとは言えなくなったね。でももともとのオーストラリアのブッシュマンは、本 当に頑強だよ。たとえ怪我をしても歯を食いしばってそれに耐えるし、スポーツの世界では、転倒したり怪我をしても、「女々しいぞ、さっさと起きろ」と声援 するんだ)

 

 

Tiger:(year 10 趣味は音楽とテニス。現在は寮生活)
■ コメント:"I agree that we love to think we are macho-men. We think we are tough and that we could climb any mountain on earth to prove how strong we are."
(自分がマッチョマンだと考えたいという傾向はあるね。僕たちはタフだし、どんなに自分たちが強いかを証明するために、この地上のどんな山だって登ってみせるさ)

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■その22「小さいときからShow and Tell」

2007年09月05日

 

▲自分のお手製おもちゃを説明する男の子

 

 こちらの教育の中で、日本にも取り入れるべきだと思ったことのひとつに"Show and Tell"がある。こちらは幼稚園から、時には小学校の高学年でも行うという。

幼稚園では、自分のお気に入りのおもちゃなどを持ってきて、誰からもらったのか、どうしてそのおもちゃが好きなのか、をクラスの前で発表する。
先生もいくつか質問をして、子供はそれにちゃんと答える。わずか3歳の子でも、いかに自分のおもちゃがすばらしいか、堂々と意見を述べるのである。
小学校になると、自分の趣味、最近読んだ本、週末見た映画など、様々なテーマで自分の意見を発表する。

ある時、幼稚園で男の子が悲しそうに泣いているので理由を聞くと、「今日は自分の番なのに、おもちゃを持ってくるのを忘れてしまった。みんなの前で発表できない」と言う。
日本の子だったら「みんなの前で話したくないよ〜」と泣く子は居ても、その逆はまずないだろう。または「ラッキー!今日はやらなくてすむ」とホッとしたりして。
小さい頃から、こういったトレーニングをすれば、「恥ずかしがり屋の日本人」というイメージを、少しは改善することができるかも。

 

 

June:(2児の母、小学校教師、趣味はセーリング)
■ コメント:"I think that Show and Tell is important for little children because it gives them the opportunity to practice their public speaking skills and develop self confidence."
(小さい子供達にとって "Show and Tell" の時間はとても大事だと思うわ。だって、みんなの前でお話をする訓練になるし、自我の発達の面でもネ)

 

 

Doug :("TIME"を愛読していて、幅広い話題を持つ近所のおじいさん)
■ コメント:"I heard a funny story about a little girl who got up to tell the class something at Show and Tell. She said ‘Im lucky because I have two dads. Sometimes when my dad is working the other comes over to see mum’. The embarrassed teacher had to ask the girl to stop talking! Sometimes kids don’t understand what they are saying."
(Show and Tell でまずいことをしてしまった小さな女の子の面白い話があるよ。その子はこう言ったんだ。「私はお父さんが二人いるのでラッキーです。ひとりのお父さんが仕 事に行っている間に、もうひとりのお父さんがママに会いに来ます」って。先生は困ってしまって、話を止めるように言ったんだ。子供ってものは、自分の言っ ていることの意味がわからない、っていうことがよくあるものだよ)

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■その23「日本人にはちょっとストレス!」

2007年09月05日

 

▲親切(?)なガソリンスタンドのおじさん

 

「外国で運転するのは楽しいけど、ガソリンを入れるのがどうも…」というのは、日本人旅行者の悩み。
私も最初スタンドの脇に車を止めて、ローカルの人のやり方ををじ〜っと観察してみたが、どうすればいいのか見当もつかなかった。
結局その時は、お店の人に頼んでやってもらったが、今ではちゃんと自分でできるようになりました!

私の友人は店の人が誰か来てくれるだろうとず〜っと信じてただひたすら座って待っていた、というから笑ってしまう。
知ってしまえば簡単で、ふたを開けノズルを入れてレバーをつかむと、満タンになったところで自動的にレバーが止まってくれる。あとは、レジで自分の入れ た機械の番号を言って支払うだけ。誰にだって出来る簡単なことだ。
とは言っても、ものぐさな私は、日本のようなサービスをしてくれる親切なおじさんの店を見つけ、専らそこで入れるようにしている。

ここを利用している友達から面白い話を聞いた。
ある時ご主人を隣に乗せ、このガソリンスタンドに行くと、おじさんは彼女と目があったにもかかわらず知らんぷり。
彼女曰く「あのおじさん、店の中からお客を見ていて、女性一人で来た時だけサービスしてくれるのよ!あなたも今度男性を隣に乗せてごらん。絶対店から出ても来ないから」とえらく憤慨した様子だった。

それにしても、ガソリンを入れてくれる上に支払いは座ったまま、しかも帰りの道まで送り出したうえ深々と頭を下げる日本のサービスは、こちらでは信じられないらしい。
先日、アニメで日本のガソリンスタンドのサービスを紹介していた。もちろ全て料金に含まれているのだけどネ。

 

 

Edna:(現在、孫4人ひ孫2人に囲まれて平和な生活を送っているおばあさん)
■ コメント:"About 10 years ago we had the same service at petrol stations as Japan does. But nowadays, the majority of service stations are self-service because the war over petrol has made businesses very competitive so to keep prices down they don’t employ staff to serve customers. We prefer to have old fashioned service as we don’t like doing it ourselves."
(10年前のガソリンスタンドは、今の日本と同じ様なサービスだったわ。最近になってほとんどがセルフ サービスになったのは、ガソリンスタンド同士の競争が激しくなって価格を下げなくてはいけないので、スタッフを雇えなくなったからだわ。自分でガソリンを 入れるのは好きじゃないし、昔のサービスのほうが良かったわ)

 

 

Dean :(我が家の庭師。実は高校の元英語教師)
■ コメント:"I prefer to fill my tank up myself because I’m always in a hurry. I might be filling the tank up and decide I don’t have time to put $40 in so I just stop at $20."
(ボクはいつも急いでいるから自分で満タンにしたほうがいいな。満タンにするつもりでも、40ドル分のガソリンを入れる時間はないから、ちょうど20ドル分になったところで止めるんだ)


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■その24「校長に直談判!私もすっかりオージーママ」

2007年09月05日

 

▲文句の羅列

 

 こちらの学校に子供達を通わせるようになってから、オージーママの勇気ある行動には、しばしば驚かされた。
学校や担任に対して不満があると、直接会いに行ったり手紙を書いて文句を言う。こんなことまで?と思うほどの些細なことにも話が及ぶ。

先日、息子のクラス担任が、凧を作る、という課題を出した。それに対して、十人以上の父兄から文句が出た。ほとんどは「そんな課題は意味がない」と言うものだった。
私としては、設計から制作まで一人でやる、というこのプロジェクトは面白いと思うのだが、オージーママ達には気に入らなかったようだ。その文句の多さに、担任はかなり参っていた。
また、私の友人は、子供の担任のスペリング・ミスが多すぎる、と言って、教師の板書のスペル・チェックに毎日学校へ通った。

日本では、担任や学校に対して、よほどのことがない限り、文句を言える雰囲気ではない。しかしこちらの親は強気だ。
「来年、我が子がA担任のクラスに入れられるなら学校を辞めたい」
「今度のクラス分けで、娘の仲良しは皆あちらのクラス。
変えてくれないなら、こちらも考えがある」
と校長や担任に直談判に行く。

そんな環境の中、私もすっかり感化され、この2年半の間に、校長に3回、担任に2回、子供のことで文句を言いに学校へ出かけた。その他にも子供が毎日 持って帰る連絡帳(こちらではdiaryと呼ぶ)に長いクレームを書いたこともある。
自慢じゃないが、日本で子供達の学校に文句を言いに行ったことなど一度もない。どこかで諦めていた。しかし、こちらはみんな気軽(?)に学校へクレーム を持ち込むので、「それなら、私だって」と思えるようになった。

郷に入っては郷に従え。
悶々として悩んでいるより、問題をはっきり学校にぶつけた方が、精神衛生上にも良い。日本の学校の敷居の高さに比べ、こちらの学校はオープンで、言葉の 不自由な私でも余り気負わず相談に行ける雰囲気がある。これは、とてもありがたい。
日本の学校も、もっと気楽に相談できる環境になってくれることを期待せずにはいられない。

 

 

Sharon:(わんぱくな息子に手をやく2児の母)
■ コメント:"I think that it’s a good idea to talk to or visit the teacher if there’s a problem at school. If you don’t talk about it, nothing gets done about it, simple as that."
(学校で問題があったときに、 担任に話をしに行くのは良いことよ。ちゃんと話をしないと、何も改善しないわ。いたって簡単よ)

 

 

Caroline :(2児の母。現在7ヶ月の休暇を取り、家族と旅行中)
■ コメント:"Most Australian parents are happy to go and talk to teachers. Parents are encouraged to be involved with the school and give the teachers feedback about different issues, so they are used to communicating with the school."
(オーストラリアの親たちは喜んで学校に話に行っているのよ。色々な問題に関して学校と相談したり教師に意見を言うように親たちは言われているし、そうすることによって学校側とコミュニケーションをとっているのよ)

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