日本から自由にお買い物!


ケアンズの注目キーワード

売ります・買いますなどケアンズの掲示板

エッセー

■その42「謝らないオーストラリア人」

2007年09月05日

 

▲良い人たちなんだけど、、、"Sorry"の一言が欲しかった引越し屋さん

 

 西洋社会で暮らすとき "I am sorry."を安易に口にしてはいけない、とはハウツー本でよく見かける表現だ。一言「ごめんなさい」と相手に言ってしまうと、たとえこちらに非がなくとも、訴訟になったときに不利になるとか。

逆に、日本では「ごめんなさい」と言うことは、物事を円滑に進ませるための、一種の生活の知恵である。
サービス業の就職面接では「たとえ自分に非がなくても、申し訳ありません、と言えますか?」と質問されることもある。
もっとも、最近では日本も欧米型社会に近づいてきたのかもしれない。あまり心のこもった「ごめんなさい」は聞かれなくなった。

オーストラリアは、訴訟社会といわれるアメリカほど、日常生活で訴訟が多いわけではないと思うが、"I am sorry."を聞くことは至難の業だ。

 

ある業者に引っ越しを頼んだ時のこと、作業が全部終わり業者 が帰ってから、荷物が1箱ないことに気づいた。慌てて電話すると、「そんなはずはない。全部運んだ。トラックには何も残っていない」という。もちろん何度 探しても見つからない。家族全員の靴を詰めた箱だったので困り果てた。
すると、翌日電話があり、「箱が見つかったから今から持っていく」。
電話で応対した担当者も、荷物を持ってきた人からも"Sorry"は聞かれず、「他の荷物に紛れてしまった」と言い訳するだけ。オイオイ、トラックには何もなかったのでは、と言いたくなった。

娘のクラリネットを注文したときの対応には、怒りを通り越して呆れてしまった。
最初品物は2〜3週間で届くと言われた。しかし1ヶ月しても連絡がないので電話してみると、「現物が店にないので2ヶ月後になるかもしれない」という。 しかも最初の見積もりの値段よりかなり上がるというおまけつき。
「他の店で買ってもよかったが、学校からも家からも近いので、そちらでわざわざ注文し、しかも1ヶ月も待ったのに」と文句を言うと、"Thank you for thinking of us.(私たちの店を選んでくれて、ありがとう)"だって!そんなふうに感謝されても意味ありません。こちらは「申し訳ありませんでした」の一言が聞きた いの!

面白いことに、実は "Sorry" は、会話の中でしばしば聞くことのできる単語である。相手の言葉が聞き取れなかったとき、"Pardon?"が正式な表現だが、カジュアルには "Sorry?" である。私など発音が悪いので"Sorry?"は一日に何十回も言われてしまう。でも、私が聞きたいのは疑問符の付かない、"I am sorry."なのだけど。

 

Aimee:(日本のお好み焼きが大好物!ただいま料理の特訓中)
■ コメント:"When I used to work at the local theater, we were told on orientation day that we are never to apologise to patrons if they hurt themselves within the building, We could only say ‘Are you ok ?’ because if we say ‘Sorry’ we are admitting that the company is at fault and the patron could sue. I found it very hard because it’s natural to apologise if a door or seat is broken. It’s sad that we have become so afraid of legal action like America."
(アルバイトで映画館に勤めたことがあるのだけれど、最初の説明会 の時に、お客さんが館内でケガをしても決して謝ってはいけない、と教えられたわ。声をかけるとしたら「大丈夫ですか?」とだけ。「ごめんなさい」と言って しまうと、会社の過失を認めたことになり、お客さんが訴訟を起こすこともあるから、と言う説明だった。でも、それはとても難しいわ。だって、扉やイスが壊 れていたためにケガをしたなら、謝るのは当然のことでしょ。アメリカのように、訴訟を起こされることにビクビクするのは、とても悲しいことだと思うわ)

 

 

Trevor:(目下の趣味は息子や仲間とのサイクリング)
■ コメント:"We only usually say sorry when we really mean it. For example if something bad has happened and we are genuinly sorry. It’s not in our culture to apologise very frequently. Young people especially, you wouldn’t often hear them apologise in a shop or something like that."
(ボクたちが"sorry"と言うのは、本当に謝るときだけだよ。何か悪いことをしたら、当然謝るよ。でも、何でもすぐに謝るわけじゃない。若い人は特に そうだね。若い店員から謝罪の言葉を聞くことは、あまりないと思うよ)


関連記事

新着エントリー

新着コメント

RSSフィード

このブログのRSS
この記事/コメントのRSS