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エッセー

■その47「慣れてしまえば心地よいハグ(抱擁)」

2007年09月05日

 

▲父はニタニタ

 
 

▲母はニコニコ

 

「じゃあね、お父さん」
マリカが別れ際、はげ頭のお父さんの額に思いっきりブチュとキスしてハグ(抱擁)する姿に、私と娘は思わずドキッとしてしまった。
外国映画でよく見かける親子や友達同士の抱き合うシーン、そして挨拶代わりのキスを目の当たりにすると、人生経験豊富な?私でも最初はドギマギしたものだ。

しかし、こういった姿に慣れてくると、逆に、気軽に抱き合いキスすることが羨ましくなり、ついに「うちの子はどうしてしてくれないの?」と疑問を持つようになった。
日本では、中高生が親とキスしたり抱き合ったりしたら、まわりの人達から気持ち悪がられるのが関の山だ。でも、ここはオーストラリア。やっちゃえ、とい やがる子供達をそそのかし、今では、我が家でも家のなかでは自然に出来るようになった。さすがに、人前では、まだ未経験。
しかし、中学生の娘は、キャンプや学校に行く前に「ママ、愛しているよ!」なんて、日本で聞いたらむず痒くなってしまうような事も平気で言うようになった。

 

昔風の家に育った私は、そんな言葉を両親に対して口にしたこともなければ、キスやハグなど考えられないことだった。父と初めて手を組んだのは私の結婚式の入場行進が最初で最後。でも、だんだん慣れてくると家族の間でのハグはとても心地良い。

「小さい子にはスキンシップが大切」という育児書の常套文句も、決して「小さい子」だけのためではない。大きくなってからだって、とても大事だと思う。私 は子供達をギュッとハグするだけで、心が通じ合ったような幸せな気分になれる。これは友達同士でも同じこと。
最近になってやっと仲良くなったオージーと男女を問わず自然にハグできるようになったが、それだけでもお互いの関係が近くなる気がする。

私の場合、オージーの友人には助けてもらうことが多いので、「ありがとう」の意味でハグする事が多いが、もちろん「さよなら」だって「今日は楽しかっ た」だって良いと思う。最初は少し照れてしまうが、慣れればこれほど暖かい気持ちになれることはない。

今、日本では親子関係が希薄になっている。さすがにキスは難しいかもしれないが、ハグを気軽に出来るようになれば、もっと親子の絆が深まるのではないだろうか。

 

 

Wendy:(イギリス出身。2児の母。趣味は陶芸)
■ コメント:"My children are getting older now so they are a bit embarrassed to give me a kiss and hug in front of their friends. I think it’s just a stage they go through for a few years. So instead of my kissing and hugging them I have to just blow them a kiss instead. I’m not allowed to yell out ‘bye sweetheart’ or anything like that anymore either."
(ウチの子供達はもうだいぶ大きくなったから、友達の前で私にキスしたりハグしたりするのは、少し気恥ずかしいみたい。でも、過渡期の数年間のことだと思うわ。だから、今はキスやハグのかわりに投げキスにしているわ。「いってらっしゃい、愛する子供達」とも言えないのよ)

 

 

Aimee:(大学の試験の結果が「D」。がっかりしたら、Distinction の「D」だったので大喜び!)
■ コメント:"I love being hugged by Mum. It’s very comforting if I’m upset. We kiss each other goodnight, and if we are walking somewhere together, I’ll hold her hand. Our family has always been very affectionate towards each other."
(ママとハグするのは大好き。悲しいときなんか、すぐに気持ちが楽になるわ。おやすみのキスも忘れないし、一緒に散歩をするときは手を繋いでいるわ。私達家族はいつもお互いを思い合っているの)


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