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■その51「夏休みは退屈?」

2007年09月05日

 

▲授業の合い間も退屈?

 

 日本の子供達は、夏休み冬休みなどのホリデイはもちろん大好きだ。しょうがなくて塾に通うことはあっても、「早く学校が始まればいい」と思っている子は少数派だろう。
ところがオージーの子供達の中には、「早く休みが終わらないかな〜」とか「家にいるより学校に行きたい」と思っている子が多いのである。

ホリデイ中、うちの子供達には「boooooooooooooard(退屈だ〜)」という内容のメールが頻繁に送られてくるし、インターネットにログインするといつでもチャットルームに誰かいる。
近所の男の子は、「今日は遊べる?」と毎日のように玄関ベルを鳴らし、女の子はいつ訪ねてもコンピューターの前でチャットやゲームなどで時間をつぶしている。

 

受験戦争も塾通いもなく、スポーツも気軽に楽しめ自宅にはプールがあって広い庭で友達とも思いっきり遊べる、という恵まれた環境であっても、「夏休みがたいくつ」な理由は、どうもこの恵まれた環境が作り出しているのではないか、と思うのである。

広大な大地を持つオーストラリアでは、どこへ行くにも車での移動が必要になる。バスや電車はあまり発達していないし、学校の友達も自転車で行ける距離には住んでいない。
ショッピングセンターには車なら10分で行けるが、徒歩や自転車で行くのはほとんど無理。子供達がどこかへ行きたいときには、全ての移動が親の車での送迎になる。
もちろん学校への送迎は親の仕事。通学時間帯にはスクールバスの運行もあるが、親が共働きだったりすると放課後のお稽古事に送迎してくれる人はいないの で、結局家にいるしかない。同様に長い夏休みも1日中家で過ごすことになるのだ。

これじゃあ確かに退屈だ。日本なら土地が狭く人々が密集して生活しているので、友達の家だってセブンイレブンだって自転車ですぐの距離にあるし、バスや 電車も発達しているから映画館だって遊園地だって、友達と一緒に遊びに行けるのだ。

時間がたっぷりあるオーストラリアの子供達は、その時間を有意義に使うことができず、色々な時間の使い方ができるはずの日本の子供達は、塾通いで休みは暇なし。なかなかうまくいかないなあ。

 

 

Dorota:(語学学校教師。現在学校は日本からの学生で大忙し!)
■コメント:"You have to understand that Australia is a very new country and it’s very vast. Japan has had many years to develop their public transport system and Australia cannot compare to that. Cairns’ system is very wobbly if I may say so, so sadly it is hard for kids to do the same things as Japanese kids do if their parents work. Another point is that there are around 6 times more people in Japan as there are in Australia so their need for a transport system is much greater than Australia’s. So most Aussies prefer to have cars."
(オーストラリアは、建国してまだ間がないし、とっても広い国だということを理解してもらわなくちゃ。日本は長い時間をかけて交通手段を整備してきたけ ど、オーストラリアはそうではないわ。特にケアンズはひどいわね。親が共稼ぎの場合には、日本の子供達のように出歩くことなど、ほとんど不可能よ。オース トラリアの6倍もの人口を持つ日本は、それだけ移動手段が必要なので発達したわけでしょ。オージーはむしろ車の方が良い、と考えているのよ)

Aimee:(教育実習を終えてホット一息)
■コメント:"It was very hard for my mother because she would go to work early and not finish until after 7pm most nights. She couldn’t pick us up from school so we would go to after school care until she could pick us up. It was very expensive to send us to this school care but she did not want us at home by ourselves."
(母が私達の送り迎えをするのは、とても無理だったわ。だって朝早くから7時過ぎまで働いているのだもの。学校のお迎えには来られなかったから私達はいつ も学童保育に行っていた。費用も随分かかったようだけど、子供だけでお留守番するよりは良い、と考えていたみたい)

 

 

Cathy:(現在新居を建設中。「たくさんの日本人学生をホームステイさせたいわ!」)
■コメント:"Parents are always driving their kids somewhere, to sports or tuition or dance class. Sometimes you hear them joke that they feel like a taxi service. There is a sticker that I have seen on the back of cars that says ‘mums taxi’. On the topic of student’s workload, I think that it is very hard for some students because they are under a lot of pressure to study hard and do well at school and most of them have a part-time job as well. Some kids are very busy."
(スポーツ教室だろうが塾だろうがダンス教室だろうが、親は車で子供の送り迎えをしなくちゃいけないわけ。親はまるでタクシーの運転手みたい、と自分たち でジョークが言っているくらいよ。後部に「ママのタクシー」というステッカーを貼った車を見たことがあるわ。でも、子供の負担という面で考えると、そう いったことが子供のためになっているばかりではないと思うわ。学校では勉強のプレッシャーがあって、放課後はアルバイト。子供達は忙しすぎると思うわ)

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