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エッセー

■その53「お母さんがクラス担任」

2007年09月05日

 

▲小学校の授業風景

 

 親が教師の場合、日本では特別な場合を除いてその学校に自分の子供が通うことはあまりないと思う。こちらでは、親子が同じ学校に先生、生徒としてとして通うことはよくあることのようだ。同じ学校どころか、自分の子供の担任になることもある。
私立の場合、自分の勤めている学校に子供を入れると学費が随分割引になることも、その理由となっている。

また、夫婦が教師として同じ学校に勤務するということもある。家庭的で良い面もあるのかもしれないが、親からは「あまり好ましくない」という意見が多 い。私が日本語教師のアシスタントを勤めた学校では、職員室で激しい夫婦喧嘩を披露していた。

 

日本で自分の子供が生徒である場合、親である教師は、その事実をなるべく悟られないようにするか、あるいは特に自分の子供には厳しく接するのではないだろうか。しかし、こちらではそんな気遣いを見せるどころか、特にひいきをしたり甘く接したりするようだ。

ある教師が授業のためにクラスに来て、突然ある生徒を名指しで怒り始めた。その理由は、その生徒がクラスメートである自分の子供の消しゴムをなくしてし まった、と言うこと。実はその教師の子供から仕掛けた喧嘩で、悪いのは彼の方だったのだが、その教師のあまりの剣幕に誰も何も言えなかったらしい。

また、体育で縄跳びの授業中に、ある生徒が「ボクは、縄跳びが嫌いなのでやりたくない」と担任に訴えた。もちろん、担任は無視して授業を続けたが、その生徒が「トイレに行く」と言って授業をぬけた。
しばらくすると、同じ学校の教師である母親からの「息子に縄跳びをやらせないで欲しい」という内容の手紙を持って帰ってきた。担任はさすがに怒って、 「あなたは、トイレに行くと言ってうそをついたので、罰として縄跳びをやること!」と指示し、その生徒はしぶしぶ縄跳びをやったという。

こういう事例は枚挙にいとまがない。日本では公私混同とか職権乱用とか言われて、非難されるだろう。

日本人にはとても真似できないし決して良いことではないと思うが、どうだろうか。

 

Sarah:(エーカーハウスの自宅には、現在マンゴーがあふれ、うれしい悲鳴)
■ コメント:"Queensland is very large and regionalized and most teachers graduate from teaching college or Uni in Brisbane. So for them to come and live further north there has to be an attraction, that’s why many schools offer both partners positions so they are more likely to take the job than if only one partner was offered a job. It tends to be more common in religious schools."
(クイーンズランドはとても広いので、地域によってバラツキがあるの。教師はだいたいブリスベンの大学を出ているのだけど、(ケアンズのような)こんな遠 いところに仕事に来るにはよほどの魅力がないといけないわけ。それで学校は夫婦二人ともに教師のポジションを用意するのよ。その傾向はキリスト教系の学校 に多いわね)

 

 

Cathy:(現在新居を建築中。夢は日本人学生のホームステイを受け入れること)
■ コメント:"If you teach at the same school your children are at you need to be very professional and say while I am at school I am not your mother/father, and you are not my child. I am a teacher and you treat me like any other teacher, and you are a student and I treat you like any other student. In Australia there is often not much choice – in a small community there may only be one school, and if you are teaching at that school, your children have no other school to go to. There are many such communities in Australia."
(自分の子供がいる学校で教えるなら、プロに徹するべきだわ。子供に は、学校にいる間、親でもなければ子でもない、私は先生であなたは生徒、と教えるべきよ。オーストラリアは、選択の余地がない場合があるの。小さな町で学 校がひとつしかない場合、あなたがそこで教えていたら、あなたの子供もそこに入るしかないわけ。オーストラリアはこういう場所が多いのよ)


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