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エッセー

■その68「心地よいフェアゴー精神」

2007年09月05日

 
 
 

▲フェアゴーのオーストラリア国民になりました!

 

 オーストラリアの紹介文の一つに、「誰もがBBQを囲める平等な国」とあった。もちろん先住民族アボリジニに対する偏見や、母国イギリスに厳然と存在する階級制度が垣間見えることはある。

しかし、オーストラリア人は「平等でありたい」「平等であるべきだ」という気持ちが強いように感じる。

気取り屋やエラそうな人を見つけると、冗談を言ったりコキおろしたりして、なんとか殻を破ろうとする。相手がリラックスし冗談を返せるまでになったら 「してやったり」。オージー男性にとってそれは一種のチャレンジでもあると言う。

その逆も同様。自信のない人や周囲に認められてない人をみると、頑張って引き上げようとする。そして、皆が同じ舞台に立つべきだと考えているのである。

ある時子供の学校主催のBBQパーティーがあった。参加者は学校に関わっているすべての人。父兄や先生はもちろん、受付事務の人、庭師、掃除のおじさ ん、運転手まで全員が和気あいあいと楽しんだ。あらゆる年代が集まり、学校内での立場を越えて隣り合った人と楽しくおしゃべりできる、本当のフェアゴー精 神に触れた気がした。

オージーにとっては、その人がどんな人なのかが大事であって、職種や学歴で判断するのはフェアゴー精神に反する。人と知り合ったときに、初めから職業を 聞くこともないし、ましてや学歴でその人を判断することなどは絶対にない。

だからといって、自分の仕事にプライドがないわけではなく、どんな職業の人と話しても、気さくに明るい態度でその仕事の内容を丁寧に説明してくれる。

反面、必要以上に着飾ったり威張ったりする人は大嫌いだ。そういう人達に対して「ああいう人の近所や友達になりたくないネ〜」と話しているのを何度か聞いたことがある。

フェアゴー精神が生きている限り、オーストラリアは大丈夫だ、と思うのである。


Greg:(新しいキャンピングカーを購入し、週末は家族でキャンプ三昧)
■コメント:"It doesn’t matter if you went to university or dropped out in primary school, personality is what matters. We don’t make distinctions between people’s professions, just as long as they are a good bloke, that’s the important thing. The worst thing a person could be is a snob. They are lonely people because no one wants anything to do with them."
(大学に行こうが、小学校でドロップアウトしようが、そんなことは問題じゃないね。大事なのはどれだけ社会の役に立っているか、ということだ。もちろん職 業で区別したりもしないよ。いいヤツなら、それが一番。一番悪いのは気取っている人間だよ。そんな連中は誰も相手にしないから、可哀想だね)

 
 

Cheryl:(仕事の後も大学のアイスホッケーチームのナースとして忙しい日々)
■コメント:"Yes we do like to feel equal but we have discrimination problems like everywhere else in the world. People who are unemployed wouldn’t feel equal to everyone else. Also people who don’t earn much money would feel less than other higher earners."
(そうよ、私達は平等を愛するわ。でも、世界のどこにでもある差別問題もかかえている。仕事がない人達は、自分以外の人と平等だなんて思ってないでしょう ね。稼ぎが少ない人達も、高収入の人と同じだなんて思えないわよね)

 
 

Trevor Maloney:(初めて日本人を家にホームステイさせるので、家族でわくわく)
■コメント:"Australia is the lucky country. We get a fair go here. Some of the richest people I know didn’t have much of an education. This is changing now but still possible. We are all equal here and tend to mix with people from all sorts of backgrounds and nationalities."
(オーストラリアは、ラッキーカントリーって言うんだよ。フェアゴーの精神はあるしね。ボクが知ってる大金持ちの中にも、ちゃんとした教育を受けていない 人もいる。まあ、少しずつ変わってきてはいるけど、でもまだそういう部分はあるよね。ここに住んでいる人達は皆平等だし、どんな背景を持っている人でもど んな国の出身者でも一緒にやっていこうという気持ちがあるんだ)

 
 
 

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