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エッセー

その48 レターランド

2007年09月05日

 日本語には漢字という難関があるが、読み書きにおいては英語と比べてある意味ラクな点もある。
音と表記が合致するところだ。例えば「お早う」と口にしたらそれを音のまま「お」「は」「よ」「う」と文字にできる。

でも英語の場合、Good morningと口では言えても、書こうとしたら単語のスペルを知っていなければならないのだ。
ペラペラしゃべってんのに、本が読めないのは、ちょっと不思議な感じだ。

A、B、C(エービーシー) などアルファベットそのものは読み書きできても、つながって単語になるとわからなくなってしまう。
どうやって読み書きの基本ルールを教えるのか… 最近娘のプレスクール(4〜5才の子が通う)でその経過をかいまみることができた。

「今、レターランドは Lucy ラ!」と理解不能なことを娘が言い出した。

なんだそれは。どうやらアルファベットの読み書きを習っているらしい。
つまりAというのは単語の中ではエイじゃなくてアということを覚えていく。例えばAndのAはアンドと言った具合。

そこでレターランドというAからZまでのアルファベットの世界を作って、♪Anny Apple She says A(ア)♪と言った歌で、それぞれの音を教えるのだ(レターとは手紙ではなくて文字=アルファベットということ)。

あーややこしい。ひらがなやカタカナなら簡単なのに。
でも歌で覚えるというのは秀逸のアイディアだ(私たちだって、最初にこう習ってたら、RやLの発音を自然に覚えられたかも)。

しかも、1つ1つのアルファベットがキャラクターになっているので楽しい。
Zまで終わった時、みんな好きな文字になって学校に来ましょうというイベントでこのカリキュラムは締めくくられた。

娘はクレバーキャットを選び、猫の耳としっぽを作って出かけたが、クラスメイトの華やかなこと!ゼブラ君は明らかに手縫いのゼブラ柄のお面とパンツをは いていたし、レッドロボット君はちゃんと段ボールを赤く塗って頭と体を覆い、隣にはドレスを着たプリンセス…etc。オージーは思いっきり仮装するので、 こういう時、かなり楽しい。

さて、レターランドの学習効果はテキメンで、短い単語ならguessできるようになった。
お目当てのレターにたどり着くまでいちいち歌うのと、単語が長いと、前にわかった音を忘れるのいう欠点はあるが…。

でも、訓練を繰り返すと音をつなげていけるようになることは、上の子を見ていてよく知っている。

彼が1年生の頃は、宿題で毎週4冊の薄い本を読む必要があり、Pはプッ Oはオッ Tはテッ Aはア Tはトゥッ Oはオッ などとやって、あ〜ポテトかとわかるので、本当〜に疲れた。
けれども、地道に訓練を積むうちに読み書きのスピードは飛躍的に伸びた。

7才の今では新聞もほとんど読めるので何かと便利だ。レストランで妹のためにメニューを全部読ませたりとか、「あっVIPカードを見せると今日は20%になるよ」とか役立つ。

下の子はちょっとでもレターがわかるのが嬉しくて、これはどういうスペル?と毎日聞いて来る。
「え?ドッグ?D O G」なんて、教えちゃえば簡単なのだけれど、自分で想定できるようになるには、訓練しなければ。

そこで、「ドッグはドゥ オッ グでしょ。ドゥのレターは?」Aから歌う娘。「あっD!」「そうだよ」次は?……Oまで歌うか。と気が遠くなる。

あと、このドゥとかアッとか、変な発音も、はっきり言って私はよくわからなくて勘弁してくれという感じ。そんな時もお兄ちゃん登場。あ〜兄弟っていいなあ。
(上の子の時はもちろんダンナが担当)

それにしても小さな子の学習意欲は見ていて気持がいい。上の子が宿題イヤだーと泣いている横で、私も宿題したいのに、宿題がない〜と泣いている。

いつまでも、こんなに純粋なやる気が保てるといいですね。でも早く歌わなくても音を言えるようになってほしい、というのが正直な気持だったりして…。 

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