日本から自由にお買い物!


ケアンズの注目キーワード

売ります・買いますなどケアンズの掲示板

エッセー

ケアンズの目抜き通り

2007年09月10日

1.Harris Bros. にて1936年撮影。現在はマルグレーブロードにあるが、当時は107アボット通りに店を構えていた。1931年創業。クイーンズランド州でたった2軒しかない、家族経営のデパートメントストアとして人気があった

2.アボット通りにあったBoland’s General Store。1890年代撮影。アイルランドから1882年にやってきたボーランド氏は、日用品の注文を受け配達をするこの店から始め、後に現在もランドマークになっているボーランドセンターを建てるほどビジネスを発展させた

3.コミノスカフェ店内。ミルクバーセクションにて1938年撮影。当時は100人以上のスタッフが働いていた。1906年にこのカフェを始めたのは、ギリシャからの移民、コミノス氏。カフェの売上の1%を消防隊に寄付するなど、名誉市民としても名高かった。1951年にカフェを閉じた後も家族経営は続き、カフェだった場所にオーキッドプラザを建設

4.Mellocks Mens Wear Shop前(レイク通り)。1956年、大雨の後に撮影。父親が創業し、後に継いだ息子のメリック氏による店は大繁盛。当時のメンズファッションの最先端だった。(店は現在アボット通り、ウールワース隣)

 

 ケアンズにショッピングセンターができるまでは、シールズ通り、レイク通り、スペンス通り、アボット通りの一画が「ゴールデンブロック」と呼ばれ、市民の買い物の中心地でした。
1950年代の地図を見ると、ニュースエージェント、宝石店、銀行、薬局、カフェ、デリカ、ビューティーサロン、ミルクバー、本屋、服屋、テーラーなどが軒を並べていたのがわかります。
レイク通りに店を構えていたのは、高原の町アサートンに大きな店を出していたMazlin一家。1922年にケアンズに移り、第2号店を始めました。
1922年11月24日にオープンしたこの店を、当時のケアンズポストは次のように描写しています。「ケアンズ市民、そしてビジターにとっても、とても素敵なファッショナブルなショッピングの場。(中略)メンズ、レディス、子供服と最新ファッションが揃う」。
ちなみにこの店のモットーは、階級に関係なく誰でも心地よいサービスを受けられる店、だったそうです。Mazlin一家が購入し、住んでいた家は、現在も379 Draper St.にあります。
店は順調でしたが、1927年2月にサイクロンに見舞われ、建物が大損害を受けます。もっと安全な場所へ移ろうと決め、シールズ&レイク通り角(現在は一階がRockmansという服屋さん)の土地所有者、Lannoy氏と売買交渉を始めました。この土地は、よく水がたまり、1920年始め頃の一時は牛の販売場でした。
結局、Lannoy氏が建物を建て、Mazlin社にリースするということで話がつき、現在も姿が残っている2階建ての建物が造られます。(当時、2階は瀟洒なダンスホールでしたが、第二次大戦後、Mazlin店のストック置き場になり閉鎖します。)
オーク材がふんだんに使われた、高級感漂うインテリアの店内は手の凝った天井、中2階があり、服や靴、コスメティックなどが売られていたそうです。
1959年にこの店は、現在も続くRockmansに代わり、インテリアもガラリと変わりました

関連記事

このコメント欄の RSS フィード コメントはまだありません »

コメントはまだありません。

コメントをどうぞ

トラックバックURI:

http://www.livingincairns.com.au/%e3%82%a8%e3%83%83%e3%82%bb%e3%83%bc/%e3%82%b1%e3%82%a2%e3%83%b3%e3%82%ba%e3%81%ae%e7%9b%ae%e6%8a%9c%e3%81%8d%e9%80%9a%e3%82%8a/trackback/

新着エントリー

新着コメント

RSSフィード

このブログのRSS
この記事/コメントのRSS