日本から自由にお買い物!


ケアンズの注目キーワード

売ります・買いますなどケアンズの掲示板

エッセー

ゴールドラッシュに起因するケアンズの始まり

2007年09月10日

ラッセルリバーの金鉱で金を探す人々。1890年頃。

 

 ケアンズはもともと港町として始まりました。トリニティ湾という名は、イギリスの探検家キャプテンクックが1770年に通り過ぎた時に名付けたものです。この海が注目を浴びたのは実に100年の後。1873年にケアンズから3218km離れたパーマーリバーで金が発見されてからでした。
ゴールドラッシュで賑わうこの金鉱から輸送用の港を作る必要性が高まり、政府の役人がカードウェルからエンデバーリバーまでの東海岸を探検し、開港にふさわしい場所を探し回りました。一行は、現在ケアンズのアンザック公園の向かい側に当たる場所にキャンプを張ったと言う記録がありますが、マングローブと湿地を通り抜けることができず、遠目に見えた土地に降り立つことはできませんでした。
1876年にはホドキンソンリバーで金が発見され、パーマーリバーから多くの人が流れてきました。当時、港はクックタウンにあったのですが、ホドキンソンリバーからは遠すぎました。そこで、この川からたった80kmしか離れていないケアンズに港を開いてはどうかと言う話が持ち上がったのです。
ビル・スミスを先頭に一行が派遣され、ホドキンソンリバーの金鉱の村、ソーンボローからトリニティ湾までの道を切り開くよう命じられました。この時(1876年7月)は作業を断念せざるを得なかったのですが、2ヶ月後に、今度はクックタウンからボートを使って、海路でトリニティ湾へ入って作業を続けました(現Rainforest Estateよりハイキングコースとして残っています)。
同時期、政府も積極的に活動を進め、カードウェルの警察長官シェリダンを派遣して、町にふさわしい場所を探させました。2週間の調査の後、報告書が提出され、タウンズビルから命のおりた役人が1876年10月6日にシェリダンの選んだ土地に到着しました。そして翌日、クイーンズランド州の知事だったウィリアム・ウェリントン・ケアンズから名を取り、ケアンズという村が正式に誕生したのです。

関連記事

新着エントリー

新着コメント

RSSフィード

このブログのRSS
この記事/コメントのRSS