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エッセー

vol.36「ニュージーランドのリズム」

2006年03月06日

 
ニュージーランドに行ってきた。15年前、ケアンズに到着したときは「何とのんびりしたところだろう」と感じたが、今回初めて訪れたオークランドは都会だった。高層ビルが立ち並び、町中にはハイウエイも走っている。
今回はビジネスで来たので、用件を片っ端から済ませていかなければならない。そんな感じで始まったニュージーランド出張なのだが…。予想していなかったニュージーランドの壁に初日からぶち当たってしまった。
リズムである。
生活のリズムというか、仕事のリズムというか、全てがのんびりしている。オーストラリアもかなりのんびりした国だと思っていたが、ニュージーランドはその数倍のんびりしていた。
オークランドといえば、ニュージーランドの中でも大都市のはずなのだが、そこで働く人々はのんびりと日々を暮らしているようである。
まずは銀行の口座開設が1日でできない。携帯電話がその日のうちにつながらない。マクドナルドでは注文してから5分は待たされる(滞在中4回行ったが、例外なく待たされた)。
最初はこのリズムにとまどったが、慣れてくると、結構そのリズムを楽しめるようになった。
ファカタネ、という町でダイビングをした時に出会った、マオリのダイブマスター「ジェームス」。
何でもファカタネはマオリの先祖が最初にニュージーランドへ上陸した場所らしく、いろいろな話を聞かせてくれた。町名の由来や、マオリ部族間の争いの話し、マオリの長い名前の話など、ビールを飲みながら語ってくれたのだが、やはりニュージーランドのライフスタイルが一番良いといっていた。忙しく働いて金を儲けるのもいいが、生きていくだけの収入があれば、あとは楽しければ一番良いという。
ちなみにこの町でダイビングショップを経営しているのは、ファカタネの元町長なのだが、本人にはそんな雰囲気は全くなく、言われるまで気付かなかった。日本にも、姉妹都市との交流などで何度か行ったことがあるらしく、親日家であった。
みんな口を揃えて、これからもっとファカタネのダイビングが有名になって欲しいというのだが、同時に今の少ない人数で楽しく続けていくのが一番良いとも言う。のんびりしている上に、かなり保守的、というのが僕の印象だが、今までのリズムを変えたくない、そんな印象をいたるところで強く感じた。
さてジェームスが僕に、「一番住みたい場所はどこだ?」と、聞いてきた。そのとき彼はニヤリと笑っていたのだが、僕が「日本だ」と答えると非常に驚いたように、「ファカタネじゃないのか?」と聞き返してきた。ファカタネに来た多くの人が、そのまま住み着いているそうである。当然、僕もそれぐらいここを気に入っていると思い込んだ上での質問だったらしい。
確かにいい場所だなとは思ったが、まだまだこれから色んなところを見てみたいし、今のところ日本が僕の一番好きな場所であるのは間違いない。
しかし、オーストラリアに長く住んでいると、距離感がオーストラリア式になってしまうのか、ニュージーランドは非常にこじんまりした小さな国だという印象だった。今回は北島だけの滞在だったが、どこに行くにしてもすぐ近所、という感じである。東側から西側の海岸まで北島を縦断するのも容易である。南島になるとかなりワイルドなところが多くなるらしいので、それなりの準備と時間があった方が楽しめるようだが、はじめて行ったニュージーランド、なかなかいい国である。
ニュージーランド人は食べることがこよなく好きなようである。マクドナルドに行くとNZ独特の特別メニューが目に付く。ハンガーバスターやその他ビックサイズのセットメニューが多くある。マオリの人たちにとって、通常のLセットでは物足りないらしい。
ビールもいろいろ揃っている。不思議なのはオーストラリアで買うオーストラリアのビールよりも、ニュージーランドのほうがずっと安かった点だ。なぜだろう。

ジェームスから聞いたのだが、彼の知り合いのマオリで、クジラの骨を使ってアクセサリーを作るカーバーがいるらしい。オーダー時、彼に直接会って話をして、そこから得られるインスピレーションで作ってくれると言う。出来上がるまでには数日かかり、店を持ってやっている訳ではないので、紹介がないと会うことができないが、次回行ったときには是非時間をとって会ってみたい。
クジラの骨から作るだけでも、ダイバーとして是非身に付けておきたいが、会話の中から読み取られる自分をベースにして作るというところがさらに魅力的である。
ュージーランドに行ってきた。15年前、ケアンズに到着したときは「何とのんびりしたところだろう」と感じたが、今回初めて訪れたオークランドは都会だった。高層ビルが立ち並び、町中にはハイウエイも走っている。
今回はビジネスで来たので、用件を片っ端から済ませていかなければならない。そんな感じで始まったニュージーランド出張なのだが…。予想していなかったニュージーランドの壁に初日からぶち当たってしまった。
リズムである。
生活のリズムというか、仕事のリズムというか、全てがのんびりしている。オーストラリアもかなりのんびりした国だと思っていたが、ニュージーランドはその数倍のんびりしていた。
オークランドといえば、ニュージーランドの中でも大都市のはずなのだが、そこで働く人々はのんびりと日々を暮らしているようである。
まずは銀行の口座開設が1日でできない。携帯電話がその日のうちにつながらない。マクドナルドでは注文してから5分は待たされる(滞在中4回行ったが、例外なく待たされた)。
最初はこのリズムにとまどったが、慣れてくると、結構そのリズムを楽しめるようになった。
ファカタネ、という町でダイビングをした時に出会った、マオリのダイブマスター「ジェームス」。
何でもファカタネはマオリの先祖が最初にニュージーランドへ上陸した場所らしく、いろいろな話を聞かせてくれた。町名の由来や、マオリ部族間の争いの話し、マオリの長い名前の話など、ビールを飲みながら語ってくれたのだが、やはりニュージーランドのライフスタイルが一番良いといっていた。忙しく働いて金を儲けるのもいいが、生きていくだけの収入があれば、あとは楽しければ一番良いという。
ちなみにこの町でダイビングショップを経営しているのは、ファカタネの元町長なのだが、本人にはそんな雰囲気は全くなく、言われるまで気付かなかった。日本にも、姉妹都市との交流などで何度か行ったことがあるらしく、親日家であった。
みんな口を揃えて、これからもっとファカタネのダイビングが有名になって欲しいというのだが、同時に今の少ない人数で楽しく続けていくのが一番良いとも言う。のんびりしている上に、かなり保守的、というのが僕の印象だが、今までのリズムを変えたくない、そんな印象をいたるところで強く感じた。
さてジェームスが僕に、「一番住みたい場所はどこだ?」と、聞いてきた。そのとき彼はニヤリと笑っていたのだが、僕が「日本だ」と答えると非常に驚いたように、「ファカタネじゃないのか?」と聞き返してきた。ファカタネに来た多くの人が、そのまま住み着いているそうである。当然、僕もそれぐらいここを気に入っていると思い込んだ上での質問だったらしい。
確かにいい場所だなとは思ったが、まだまだこれから色んなところを見てみたいし、今のところ日本が僕の一番好きな場所であるのは間違いない。
しかし、オーストラリアに長く住んでいると、距離感がオーストラリア式になってしまうのか、ニュージーランドは非常にこじんまりした小さな国だという印象だった。今回は北島だけの滞在だったが、どこに行くにしてもすぐ近所、という感じである。東側から西側の海岸まで北島を縦断するのも容易である。南島になるとかなりワイルドなところが多くなるらしいので、それなりの準備と時間があった方が楽しめるようだが、はじめて行ったニュージーランド、なかなかいい国である。
ニュージーランド人は食べることがこよなく好きなようである。マクドナルドに行くとNZ独特の特別メニューが目に付く。ハンガーバスターやその他ビックサイズのセットメニューが多くある。マオリの人たちにとって、通常のLセットでは物足りないらしい。
ビールもいろいろ揃っている。不思議なのはオーストラリアで買うオーストラリアのビールよりも、ニュージーランドのほうがずっと安かった点だ。なぜだろう。

ジェームスから聞いたのだが、彼の知り合いのマオリで、クジラの骨を使ってアクセサリーを作るカーバーがいるらしい。オーダー時、彼に直接会って話をして、そこから得られるインスピレーションで作ってくれると言う。出来上がるまでには数日かかり、店を持ってやっている訳ではないので、紹介がないと会うことができないが、次回行ったときには是非時間をとって会ってみたい。
クジラの骨から作るだけでも、ダイバーとして是非身に付けておきたいが、会話の中から読み取られる自分をベースにして作るというところがさらに魅力的である。

 

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